トヨタ「新型FRスポーツ」登場か!? ダイハツ「コペン」初公開で期待高まる! 両社にメリットあるモデルとは
トヨタ版次期コペンで「FRスポーツ3兄弟」が完成か!?
実際、ビジョンコペンをベースにした次期コペンがトヨタへとOEM提供される可能性は十分にあります。
ビジョンコペンでは、ボディサイズやエンジンの大型化に加え、駆動方式がFRとなることが明らかにされています。
トヨタのFRスポーツカーと言えば「GRスープラ」と「GR86」が挙げられますが、いずれもビジョンコペンよりもボディサイズやエンジンが大きいことから競合することはありません。
むしろ、ビジョンコペンのOEM車を含めた「トヨタのFRスポーツ3兄弟」というラインナップが完成するというメリットがあります。
また、軽自動車規格にこだわる必要がなくなることで、ダイハツ版次期コペンと大きく差別化することもできるようになります。
コスト面での制約はありますが、たとえば大型のエアロパーツの採用によってよりアグレッシブなエクステリアとしたり、排気量の拡大によってさらにパフォーマンスを高めたりすることが可能となります。

もしトヨタ版次期コペンの内容がダイハツ版とは大きく異なるのであれば、そのモデルが「コペン」を名乗る必要はなくなります。
また、GRスープラやGR86がトヨタの往年のスポーツカーの名前をオマージュしていることを考えると、「コペン」以外のモデル名が与えられても不思議ではありません。
そうなると、1960年代のトヨタのコンパクトFRスポーツカーである「スポーツ800」などをオマージュした、まったく新しい名前が与えられるかもしれません。
いずれにせよ、現時点ではトヨタから次期コペンのOEM提供についての正式なアナウンスはありません。
ただ、「もっといいクルマづくり」を掲げるトヨタにとって、オープントップのライトウェイトスポーツカーがラインナップに加えたい存在であることは言うまでもありません。
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2015年に開催された「東京モーターショー」で、トヨタはコンパクトFRスポーツカーの「S-FR」を世界初公開しています。
全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mmというコンパクトなボディを持つS-FRは、まさに「現代版スポーツ800」と呼べるものでしたが、残念ながら市販には至りませんでした。
S-FRとビジョン コペンに直接的なつながりはないものの、もしビジョンコペンのトヨタ版が登場すれば、トヨタにとっては悲願のコンパクトFRスポーツカーとなります。
2023年10月28日から開催されるジャパンモビリティショー2023では、そのヒントが見られるかもしれません。
Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明
自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。





































































