レクサスが新型モデルを「3車種」初公開! LBX&LM23年秋発売、GX24年発売! 多様化表現した新たなレクサスとは
既成概念を覆す新型「LM」と「小さな高級車」新型「LBX」に試乗
前述の通り、2023年に相次いで発表されたレクサスの新型車4モデルは、現在レクサスが注力している電動化/知能化/多様化の3つの柱の中でも、特に「多様化」を表現したといいます。
これらのモデルの走りはどうなのかについては、大いに気になるところです。
レクサスショーケース2023では、新型「LM」「LBX」「GX」「TX」にそれぞれ初めて試乗することができました。
どのモデルも試乗時間・場所が限定されていたため、今回はあくまでも「味見」レベルでしたが、その実力の高さは走らせて数百m、コーナーを2~3つ曲がるだけで実感することが可能でした。
そんなレクサスの新型4モデルの乗り味について、順を追って紹介していきましょう。
まずは、中国・上海モーターショー2023で発表されたショーファーカー(専任運転手がハンドルを握り、オーナーやゲストは後席に乗る高級車)の新型「LM」(2代目)です。
従来モデルは中国/アジア向けの地域専用車でしたが、新型LMは日本や欧州にも展開を行なうグローバルモデルとなります。
ショーファーカーの新たな選択肢として、高級ミニバンではなく「ラグジュアリームーバー」として開発したといいます。
初代は、レクサス版「アルファード/ヴェルファイア」のイメージが拭えませんでしたが、新型LMは、独自の内外装はもちろん、パワートレイン/シャシー周りも専用設計です。
今回のレクサスショーケース2023では、一般道を模したコースで新型LMを試乗しました。
動力性能は、2.5トン近い車両重量とは思えないような余裕を感じさせ、ハンドリングもミニバンである事を忘れる自然で素直なものでした。
新型LMの後席に乗ってみると、走行中は寝てしまいそうなくらい静寂な空間に驚かされます。
また、荒れた路面が平滑に舗装し直されたのでは、と錯覚するほど快適な乗り心地も味わえました。
このように新型LMは、従来の「高級車=セダン」という概念から脱却したゲームチェンジャーであることを実感した次第です。
続いて試したのは、イタリア・ミラノで発表されたコンパクトSUVの新型「LBX」です。
新型LBXは、これまで世界のプレミアムブランドが成功できなかった「小さな高級車」という概念に真っ向から挑戦したモデルです。
コンセプトに「クラスレスなコンパクト」を掲げ、今回の4台の中では最も独自性の高い内外装、電動化リッチなパワートレイン、サイズを感じさせない重厚な走りなど、高級車のヒエラルキーを崩す存在といえるでしょう。
こちらは、ショートサーキットコースでの試乗でした。
パワートレインは、日常域ではエンジンの存在を忘れさせ、アクセルを踏み込んでも3気筒らしからぬ滑らかさがあります。
直進安定性は、コンパクトらしからぬドッシリとしたもので、フットワークも軽快なのに重厚と摩訶不思議な感覚です。
そして、ひとクラス大きなクルマに乗っているような安心感や快適性があります。
このように、小さいクルマに乗っている事を忘れるくらい、新型LBXは「骨太」なモデルであることを実感できました。
車種数だけで、中身の斬新さに欠けるよね
金太郎飴のような新車攻勢も
貧乏人にとっては、どうでもよい話