レクサスが新型モデルを「3車種」初公開! LBX&LM23年秋発売、GX24年発売! 多様化表現した新たなレクサスとは

高級車ブランド「レクサス」が2023年に相次いで発表したニューモデル4車種を一堂に集めた「レクサスショーケース2023」に参加し、試乗する機会を得ました。サイズからプラットフォームまで大きく異なる最新レクサスですが、統一された「味」が感じられたといいます。

2023年に相次いで登場したレクサスの新型4車種をいち早く「体験」!

 2023年、レクサスは4つのニューモデル「LM」「LBX」「GX」「TX」を発表しましたが、これらの新型車は、現在レクサスが注力している電動化/知能化/多様化の3つの柱の中でも、特に「多様化」を表現したモデルだといいます。

 そんなレクサスのこれからを担うニューモデルを富士スピードウェイへ一堂に集め、体験を行なう「レクサスショーケース2023」に参加してきました。

レクサスが2023年に相次いで発表したばかりのニューモデルが一堂に会した![左から新型「LM」/新型「LBX」/新型「GX」]
レクサスが2023年に相次いで発表したばかりのニューモデルが一堂に会した![左から新型「LM」/新型「LBX」/新型「GX」]

 1989年に登場した初代「LS」(日本ではトヨタ「セルシオ」として発売)で、世界の高級車の概念を変えたといわれるレクサス。

 しかしその後の評価はというと、口の悪い人からは「レクサスは“デラックス”版トヨタ」という声も聞かれていました。

 筆者(山本シンヤ)にも、思い当たる部分が無かったわけでありません。

 初代LS以降登場したモデルは、見た目こそレクサスでしたが、走りの部分におけるトヨタとの違いについては、重箱の隅を突くレベルだったのも事実です。

 しかしそんな状況も、2010年代になると変わり始めました。

 レクサスの変化を象徴するのが、2017年に登場したフラッグシップクーペ「LC」でしょう。

 このモデルは「純粋なコンセプトカーの量産化」というプロジェクトでしたが、当時のトヨタ/レクサスの技術とリソースでは「市販化は無理」と言う判断でした。

 チーフエンジニアの佐藤 恒治氏(当時)が、豊田 章男社長(当時)に嘘いつわりなく伝えると、豊田氏は次のように話したといいます。

「今できないのは分かっている。それをできるようにするためにはどうすればいいのか。変えるしかないでしょ」

 そこで佐藤氏は、プラットフォームを含む主要構成部品を新規開発し、見事に市販化にこぎつけました。

 LC開発時の「限界を決めずに挑戦する」という精神が、LC以降のレクサスへ明確に宿るようになったのです。

 以降のレクサスは新開発のTNGA技術を活用しながら、独自の「味」をより明確に表現できるようになりつつあります。

 しかし一方で、ブランドとしての「軸」や「方向性」がモヤモヤして明確に見えこないところも、筆者には感じられました。

 ほぼ同時期の2017年に展開がスタートしたトヨタのスポーツブランド「GR」の成長の速さが著しいこともあり、筆者は「レクサスの未来は本当に大丈夫なのか」と厳しい事もいってきました。

レクサスインターナショナル 新プレジデントの渡辺 剛氏
レクサスインターナショナル 新プレジデントの渡辺 剛氏

 その後、2023年6月にトヨタの代表取締役社長に就任した佐藤 恒治氏ですが、それまでのポジションはレクサスインターナショナルとGR、各カンパニーのプレジデントでした。

 社長就任後、筆者がレクサスの今後について聞くと、佐藤氏はこう答えてくれました。

「レクサスとGR、これらのブランドはより趣向性を強めていきます。

 なかでもレクサスは、これまで(筆者から)『GRに対してレクサスは改革が遅いのでは』『目的がハッキリしない』と言われ続けてきたことも強く認識しています。

 私がレクサスのプレジデントを務めていたときに行なっていたのは『ブランドの体幹を鍛える』でした。

 とにかくいいクルマを造るため『当たり前』を徹底的にやることをレクサスのメンバーに叩き込みました。

 そして、これからはフレーバーを乗せる段階というわけです。

 料理で例えるならば、しっかり出汁(だし)が取れた状態で、いよいよ調味料を入れ、味付けをしていくタイミング。

 ここから先は、新プレジデントの渡辺 剛氏が『レクサスらしさとは何か』を、もっともっと追求してくれるでしょう」

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1件のコメント

  1. 車種数だけで、中身の斬新さに欠けるよね
    金太郎飴のような新車攻勢も
    貧乏人にとっては、どうでもよい話

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