ホイールを固定する「ボルト数」は各車種バラバラ!? 「3本」もあれば「10本」も…なぜ統一されない? ユーザーはどう感じているのか

クルマのホイール中心部にある固定ボルトの数は「3本」や「4本」など、各車種で統一されていません。なぜなのでしょうか。また、これについてユーザーはどのように考えているのでしょうか。

ホイール中心の「ボルトの数」の秘密とは

 クルマのタイヤやホイールをよく見ると、ホイールの中心部にある固定用ボルトの数が「4本」のクルマもあれば「5本」のクルマがあり、さらに少ない3本タイプや、逆に多い6本タイプも存在していることが分かります。
 
 ホイールのボルト数が違うことに、一体どのような意味があり、ユーザーはどのように感じているのでしょうか。

ホイールを固定するネジが「4個」のクルマ
ホイールを固定するネジが「4個」のクルマ

 ホイールを固定するボルトは、一般論として車重やパワーのある車ほど数が多くなっています。

 それは、重かったりパワーのあるクルマはそれだけタイヤとホイールにかかる負荷が大きく、それに耐えられるようボルト数も増やしてホイールを固定しているためです。

 実際に、多くの軽自動車や軽量なコンパクトカーではボルト数が4本のモデルが多く、逆に大きめのミニバンなどでは5本、SUVになると6本のモデルが増えていきます。

 また同じく、「走行性能を高めること」が命題のスポーツカーもボルト数を増やしてホイールとタイヤへの負荷を分散しているものが多く、そのため車重がよほど軽いモデル以外ではスポーツカーもボルト数が5本タイプの構造を採用しているのです。

 このように、クルマは車重やパワー、想定される使用用途によって、設計時にボルトの数が決められています。

 そしてもちろん、ボルトが4タイプのクルマには、5穴のホイールを装着することはできません。

 しかしどうしても「5穴のホイールを装着したい!」という場合、方法が存在しないわけではありません。

 ホイールは、「ハブユニット」というパーツを介してクルマ本体とつながっています。

 このハブユニットを4本タイプから5本タイプに交換することで、ボルトの本数自体を増やし、5穴のホイールが装着できるようになるのです。

 だたし、これはどのクルマでも可能というわけではなく、自車に適合するハブユニットが存在しているかにも左右されます。

 改造にあたっては費用もかかりますので、安全性もしっかり考慮したうえで、どうしてもボルト数を増やしたい人はこの方法を試してみても良いかもしれません。

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