後ろのワイパー「いる?」それとも「いらない?」 セダン車のリアワイパーがない「理由」とは

雨天などの後方視界確保のため、SUVやミニバンでは装備されているリアワイパーですが、セダン車ではあまり装備されていません。なぜでしょうか。

メーカーによっても異なる「リアワイパー」の扱い

 コンパクトカーやSUV、ミニバンなどにはほぼすべてに標準装備されているリアワイパーですが、セダンでは装備していないクルマも多く、一部のクルマを残してほぼ絶滅状況です。
 
 なぜセダンだけ、リアワイパーが装備されていないのでしょうか。

4ドアセダン車であっても「リアワイパー」を装備するケースもあります[写真はスバルのスポーツセダン「WRX S4」の採用例]
4ドアセダン車であっても「リアワイパー」を装備するケースもあります[写真はスバルのスポーツセダン「WRX S4」の採用例]

 リアワイパーには、フロントワイパーと同様に降雨による水滴を拭うという役割のほか、タイヤが跳ね上げてしまったりしてリアガラスに付着した泥などの汚れを拭うという役割もあります。

 セダンでリアワイパーを装備していないクルマが多いのは、そのボディ形状が理由に挙げられます。

 セダンはリアガラスの角度がなだらかであることから、雨の日も水滴が走行中の気流によって後方へ飛ばされるため、降雨時の視界確保という面で、リアワイパーがそれほど必要ないということが挙げられます。

 また後部にトランクエリアがあるため、汚れた水分の巻き上げが少なく汚れにくいことも、採用が少ない理由でしょう。

 これがハッチバックやミニバン、SUVとなると、リアウィンドウが車両後端にあり、なおかつ角度が急(ミニバンは直角に近い)であるため、雨粒やタイヤが跳ね上げた汚れがリアガラスに付着しやすく、リアワイパーは必須となります。

 国産車で唯一、セダンにリアワイパーを装備しているのがスバルです。

 スバルは「いかなる環境でも、常に後方視界を保てるように」という企業方針をとっており、セダンであってもリアワイパーは必要だと考えているようです。

 しかしそんなスバルとは反対に、ハッチバックスタイルなのにモデルチェンジを境にリアワイパーを外したクルマもあります。

 それはトヨタの新型「プリウス」です。なぜでしょうか。

【画像】「あったりなかったり」!? ちゃんと使ってる? リアワイパーの採用事例を写真で見る(15枚)

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5件のコメント

  1. リアワイパーは雪国では必須ですよ。
    もう少しシェアを広くとらえて記事にしてほしいです。

  2. プリウスは2世代目から先代の4世代目まで社用車で乗ってます。
    2世代目はリアワイパーの設定がなく、非常に見辛かった。
    セダンよりリアガラスが寝ているので、水の流れも悪いです。
    レスオプションあっても構いませんが、標準装着にするべきです。

  3. デジタルインナーミラーのカメラが車外に付いているならリヤワイパーはいらないかもしれませんが、車内リヤガラスに付いてる車なら必須でしょう。(日産ノートなど)
    国産ドラレコのリヤカメラも車内設置が多いのでリヤワイパーが無いと綺麗に撮影できません。

  4. 個人的にはいらない装備のひとつ。
    ついてたら車検で引っかかる可能性もあるし、ついてたら高級車なんて今は昔。

    雨はコーティングやバックカメラで十分だし、雪?運転中に積もるほどの渋滞に遭遇したことないから、運転前に下ろしてリアデアイサーONで発進。

  5. 前車でアクセラのセダンに乗ってましたが撥水加工かけても霧雨みたいな時は全く後ろが見えず雨粒びっしりでリアワイパーが欲しかったです。
    今はハッチバックで小さいですが付いているのでドライブレコーダーもしっかり撮れるしリアワイパー結構使ってて快適です。

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