後ろのワイパー「いる?」それとも「いらない?」 セダン車のリアワイパーがない「理由」とは
ハッチバックやSUVでもリアワイパーを廃止する例もでてきた
プリウスは、先代まではリアワイパーを標準装備していたものの、2023年1月に発売となった新型では廃止しています。
新型プリウスのリアガラスは、先代プリウスの傾斜とほぼ同等。角度が変わっていない=必要性は変わっていないと思われます。
そんな新型プリウスでリアワイパーを廃止したのはなぜでしょう。

筆者(河馬兎)がトヨタに取材したところ、リアデザインの改善や、そもそもあまり使われていなかったこと、また燃費改善効果が大きかったことが理由だといいます。
燃費改善のためには、空気抵抗を減らすことが重要ですが、リアワイパーは、車両左右の向きに設置されていることで気流に乱れを生じてしまい、無視できないほどの空気抵抗となってしまっていたそうです。
ルーフの高さやトランクの高さを数ミリ変えることですら、空気抵抗値(Cd値)に大きく影響を及ぼすことがあるそうで、後方視界が確保できるのであれば、できれば外したいアイテムだったとのことで、新型では廃止に踏み切ったそうです。
ちなみに、先代プリウス(2015年~2023年)では装備されていたリアワイパーですが、先代プリウスPHV(2017年~2023年)では外されています。
なおクロスオーバーSUVモデルにおいても、レクサス「RZ」やトヨタ「クラウンクロスオーバー」などもリアワイパーを装着していません。
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筆者はこれまで日産「プリメーラ」「スカイライン」と、リアワイパーのないセダンへ乗り継いできましたが、渋滞している最中に起きたゲリラ豪雨で、後方が見えなくなったことがあります。
また黄砂や花粉などがガラスにのったまま走り出してしまい、汚れのせいで後方が見えず、走行中に困ることもありました。
筆者としては、コンパクトカーやSUV、ミニバン、セダンといったボディ形式に関わらず、リアワイパーは備えてほしいと思うのですが、そもそもリアワイパーを使っておらず不要、と考えている人も多いようです。
燃費改善に効果的であることや、デジタルインナーミラーも普及してきていることを考えれば、今後はセダンに関わらず、リアワイパー廃止が進んでいくかもしれません。
Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎
お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」
















