謎の「A/C」ボタン、どんな意味!? 押しても大丈夫? 活用して欲しい「2つ」の大切な機能とは
クルマのインパネには「A/C」と書かれたボタンが付いています。このA/Cとは一体何を表しており、ボタンを押すと何が起きるのでしょうか。
謎のボタンの正体とは
クルマのインパネには、「A/C」あるいは「AC」と書かれたボタンが備わっています。
クルマに詳しい人ならいざ知れず、免許を取り立ての初心者には何が起きるボタンなのか分からないでしょう。
このA/Cとは一体何を意味しており、ボタンを押すとどのような効果があるのでしょうか。
このボタンに記されたA/Cの文字は、「Air Conditioning(エアーコンディショニング)」を略したもので、つまりこのボタンはクルマに搭載されている「エアコン」を作動させるためのスイッチです。
ボタンを押し「ON」にすることで、エンジンルームなどに設置されている「コンプレッサー」が作動。冷媒となるガスを介して冷たい空気を作り出し、送風口を通して車内に送り届けてくれるのです。
このA/Cボタンを押さなければ、クルマの空調を操作しても単なる「送風モード」になるので、常温あるいは温かい風が出るだけになります。
もしも「空調を操作したのに車内が涼しくならない…!」という時には、まずA/CボタンがしっかりとONになっているかどうかを確認すると良いでしょう。
では、A/CボタンがONになっているのに冷風が出ない時にはどうすればよいのでしょうか。
大手自動車用品店に勤める整備士に話をうかがいました。
「A/Cボタンを押しても常温の風しか出ず車内が冷えない場合には、空気を冷やすのに必要となる冷媒ガスの残量が減っているか、コンプレッサー自体が故障している可能性が高いです。
ユーザーが自分で対処できるようなトラブル内容ではありませんので、早めに自動車整備工場やディーラーなどに相談し、クルマを診てもらった方が良いでしょう」