「すでに19年も売っている!?」けど人気なトヨタ車、次期型熱望の日産車… 10年以上売ってる国産車 5選
最長モデルは来年で20年目! どんなモデル?
エルグランドやランドクルーザープラドよりもモデルライフが長いクルマが3車種あります。
15年を超えるロングセラーモデルを見てみましょう。
●日産「GT-R」2007年登場・16年目
GT-R(R35型)は2007年10月に登場した2ドアスポーツカーで、日本を代表するスポーツカーの1台であることは言うまでもありません。
「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」というコンセプトを提唱したR35型は生産体制も特徴的です。
超高性能なエンジンの生産は、「匠」という称号が与えられた数名の職人の手作業によってクリーンルーム内で精緻に組み立てられ、熟練ドライバーによるエンジン・トランスミッション・ブレーキの調整を行った上で出荷されます。
3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンに6速のデュアルクラッチトランスミッションと4WDシステムというパワートレインは不変ですが、2007年の登場当初は最大出力480馬力・最大トルク588Nmだったのに対し、2017年には現在の570馬力・637Nmへと年次改良を重ねるごとにアップデートされています。
そのほか、足回りのチューニングやボディの補強など、度重なるエンジンの出力向上に対応しながらも、デイリーユースでも違和感のない上質な乗り心地を追求。
2023年4月には最新の「2024年モデル」が発売され、年々厳格化される騒音規制に対応するためにマフラーを新開発。希少な国産スポーツとして、時代に合わせた改良が続けられています。
●三菱「デリカD:5」2007年登場・17年目
デリカD:5はミニバンとSUVを融合させた「オールラウンドミニバン」として2007年1月に発売。
ミニバンに必要不可欠な両側スライドドアのボディを持ちながらも、185mmの最低地上高や、多板クラッチの締結力を強めるロックモード付きパートタイム4WDを持つなどSUV並みの悪路走破性を持っています。
2019年には大幅改良をおこない、三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用。インテリアデザインも一新され、全体的に旧モデルよりも高級感を向上し、迫力が増したデザインとなっています。
ほとんどフルモデルチェンジに近い刷新を図り、これまでも搭載エンジンなどもいくどか変更を経験しているデリカD:5ですが、ベース自体は2007年の登場時とは大きく変わっておらず、三菱の主力モデルとして15年以上継続して販売されています。
●トヨタ「ハイエース」2004年登場・19年目
ハイエースは日本初の「新分野キャブオーバーバン」をコンセプトとし、初代モデルが1967年に登場したロングセラーモデルです。
現行型(200系)は商用バン仕様を中心にしたラインナップで2004年8月から販売開始。先代モデルと比べるとデザインは一新され、衝突安全性能の向上や環境性能の向上が図られました。
その後18年間にわたってフルモデルチェンジをせず販売を続けていますが、フロントフェイスの変更や安全装備の充実など地道な小改良を継続中。
現行モデルでは衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、パーキングサポートブレーキをはじめとする「トヨタセーフティセンス」が装備されるなど、現代のクルマに求められる安全性能を持ったクルマとなっています。
なお2019年には、海外向けの後継モデル(300系)も登場していますが、ボディサイズを大幅に拡大したこともあって日本市場への展開はされていませんが、高級ワゴン仕様のみが「グランエース」の名で2019年11月に国内導入されています。
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さまざまな車種が展開されるなかで、発売から2~3年程度で生産を終えてしまう車種もあります。
一方、10年以上継続して販売されるクルマは、未だに第一線で販売できる魅力が溢れていることはもちろん、基本構造を変えなくても現在の法規に対応が可能という、ベースの性能が高いことを示しているとも捉えられます。
そんなロングセラーモデルたちですが、かねてよりフルモデルチェンジを待ち望む声が多く聞かれるモデルも多数存在し、しばしばフルモデルチェンジがささやかれるモデルもあります。これらのクルマの次期型が果たしていつ登場するのか、大いに期待したいところです。
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