国道1号の菊川ICがフルインター化! 単なる「地元の利便性UP」だけに終わらない今後の道路計画とは

ハーフインターだった国道1号島田金谷バイパスの菊川ICが、2023年3月にフルインター化します。

今後、金谷御前崎連絡道路が接続

 国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所は2023年3月3日、国道1号島田金谷バイパスの菊川IC(静岡県島田市。東名の菊川ICとは別)が、27日にフルインター化すると発表しました。

 これにより出入りできる方向が増えますが、今回のフルインターICは単に地元の利便性向上だけではない、大きな効果があります。

国道1号島田金谷バイパスの菊川IC。2023年2月撮影(画像:国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所)
国道1号島田金谷バイパスの菊川IC。2023年2月撮影(画像:国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所)

 島田金谷バイパスは、静岡県島田市と掛川市を結ぶ延長10.4kmの道路です。前後の藤枝バイパスや日坂バイパスとともに通行無料かつ無信号の道路ですが、暫定2車線で交通量も多いため、大井川に架かる新大井川橋を中心に渋滞が慢性化しています。

 そのため2012年度に完成4車線化が事業化され、2024年度には新大井川橋を含む旗指IC~大代IC間4.3kmが4車線化される予定です。

 そしてその西側に位置する島田金谷バイパスの菊川ICは現在、静岡方面の出入りしかできないハーフインターですが、2016年度に工事に着手し、2023年3月27日から新たに浜松方面の出入りも可能になります。

 これによりIC周辺の利便性が向上しますが、効果はそれだけではありません。現地では、フルインター化と並行してICの重要性を高める工事が進んでいます。

 それは、菊川ICと金谷御前崎連絡道路との接続計画です。

 金谷御前崎連絡道路は、新東名高速の島田金谷ICから御前崎港までの約30kmを結ぶ地域高規格道路(国道473号・150号バイパス)です。

 途中、国道1号島田金谷バイパス(菊川IC)や東名高速(相良牧之原IC)といった大動脈と交差しながら、「空」の富士山静岡空港や「海」の御前崎港を結びます。

 現在は、空港最寄りの倉沢IC(静岡県菊川市)から終点の地頭方IC(同・牧之原市)までの21.6kmが開通済みです。

 そして菊川ICから倉沢ICまでの3.3kmが新たに開通すると、県中西部から島田金谷バイパスを東進し、フルインター化した菊川ICから金谷御前崎連絡道路に入り空港に至るルートが完成。

 浜松河川国道事務所によると、掛川市中心部から空港までの所要時間は、現在の42分から、開通後は28分に縮まる見込みです。

 また、空港利用者のおよそ9割は自家用車でアクセスしており、そのうち半数が国道1号を利用していることから、空港のアクセス性向上に寄与するといいます。

 菊川ICにつながる金谷御前崎連絡道路の菊川IC~倉沢IC間は、2024年度開通の予定です。

【地図】静岡「陸・海・空」の要! 島田金谷バイパス「菊川IC」の位置を地図で見る(21枚)

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