カスタム系SUVに映える!ジウジアーロデザインのM/Tタイヤ レーダー「RENEGADE-X(レネゲイドエックス)」の性能を試乗でチェック【PR】
オフロード4WDの人気上昇に伴い、いま“マッドテレーン”タイヤが注目されています。今回はオートウェイから販売中の性能と価格のバランスに優れたM/Tタイヤ レーダー「RENEGADE-X(レネゲイドエックス)」を実際にランドクルーザー300に装着し、試乗してみました。
一昔前と全く違うフィーリング! マッドテレーンタイヤは進化している!
オフロード4WDやSUV用タイヤのタイプは、大きく4つに分かれます。「オールテレーン」、「ハイウェイテレーン」、「ラギッドテレーン」、そして「マッドテレーン」です。
マッドテレーンタイヤはその名の通り、泥濘路(でいねいろ)やダート、岩などといったオフロードを走るために考えられたものです。元々はジープなどで使われていた「リブラグタイヤ」を進化させたもので、80年代にムーブメントをおこしました。
ラギッドなデザインのトレッドパターンがオフロード4WDの雰囲気をさらにヘビーデューティにすることから、実用性よりもドレスアップパーツとして流行。ハイリフト車の必須アイテムとして、一世を風靡(ふうび)しました。
しかし、マッドテレーンにはいくつかの弱点があります。それは「乗り心地の悪さ」「走行時のロードノイズの大きさ」「オンロード性能の低さ」です。幅広大径タイヤを履くと、燃費が悪化するという点も一部のユーザーには不評でした。
ですが、2010年ごろからマッドテレーンの技術革新が始まり、現在では見た目はゴツゴツでもかつてのオールテレーンをしのぐ性能を確保するようになりました。
今までの常識は何だった!? くつがえされた最新M/Tタイヤのフィール!
そんな新世代マッドテレーンのひとつと言えるのが、オートウェイで販売しているシンガポールのタイヤブランド、レーダー「RENEGADE-X(レネゲイドエックス)」です。
RENEGADEシリーズの中では最もオフロード指向の強いモデルですが、オンロードでの性能も十分に考慮されているようです。
果たして、その性能はどんなものなのか、実際に体験してみようと思います。
今回のロードテストで一緒にテスターを務めてくれるのは、東京オートサロン2024の“オートウェイガール”をはじめ、レースクイーンやモデルで活躍中の叶園ちささん。
日常的にミニバンを運転する彼女ですが、果たして初体験のマッドテレーンの乗り心地をどのように感じるのか楽しみです。
「RENEGADE-X」の先鋭的なデザインには高機能が詰まってる!
「えー、ゴツゴツしていてカッコいい!」という彼女のファーストインプレッションから始まった、RENEGADE-Xのロードテスト。
今回は33×12.50R20(外径:832 mm、タイヤ幅:318mm)サイズをチョイス。2024年5月現在の価格は、送料税込で31,920円と、このサイズのM/Tタイヤとしてはとてもリーズナブルなこともこのタイヤの特徴です。
組み合わせるホイールは、クリムソン「MG GOLEM FF」で、テストカーはランクル/ハイエースの専門店を全国に展開する「FLEX」のデモカーである、トヨタ「ランドクルーザー300」です。
叶園さんの印象通り、RENEGADE-Xのデザインはとにかくアグレッシブ。なんと、このタイヤをデザインしたのは、クルマ好きなら誰もが知る有名デザイナー「ジョルジェット・ジウジアーロ」氏が率いるGFG Style社だというから驚きです。
トレッド中央やサイドウォールには、ステルス戦闘機をモチーフにした大型のブロックが配置されており、ほかのM/Tタイヤとは一味違う独特の雰囲気を放っています。
一見すると奇をてらっただけのようにも思えますが、もちろんこうしたデザインはすべて性能に裏打ちされたものなのです。
まずマッドテレーンらしく、溝(シーエリア)は深く広めに確保されています。これにより、岩、砂利、泥、柔らかい砂にブロック(ランドエリア)を食い込ませやすくし、さらに排泥性を確保しています。
ブロックパターンは形状もさることながら、各部に適切なサイプを刻むことで、各ブロックが動くように計算されています。
これにより、条件の悪い悪路で効率よくトラクションを発揮し、さらに排泥を促すようにできているのです。
もちろん、ブロックの形状は悪路でのグリップ性も計算されており、岩をがっちりつかむロッククローリング用コンパウンドと相まって優れたオフロード性能を発揮してくれます。
サイドウォールデザインは、深い溝の泥濘路でトラクションを発揮するだけでなく、とがった岩が転がるダートを走った時に起こりうるサイドカットからタイヤの破損を防御。加えて、外からの激しい衝撃を吸収する役割も持っています。
RENEGADE-Xのデザインが確保している性能はそれだけではありません。
オフロード用タイヤに大切な「耐外傷性」や「ロングライフ性能」といった機能を確保しているほか、日常で重要な舗装路性能も重視しています。
トレッドパターンを最適化することでロードノイズを低減し、さらにコンパウンドのチューニングで快適な乗り心地も実現しています。
「パッと見るとゴツゴツしたタイヤという感じですけど、実はこのデザインにはいろいろな性能が隠されているんですね。オフロードが走れるだけでなくオンロードのことも考えられているなんて、まさに無敵なタイヤじゃないですか!」と驚く叶園さん。
とは言え、ここまではメーカー発表の性能です。果たして、実際のところはどうなのでしょうか。走るのが楽しみになってきました。
このゴツさからは想像できない“いたってフツー”なドライブフィール!
今回のロードテストは、東京の臨海エリアを出発して、東京湾アクアライン、館山道を経由して千葉県の木更津へ。
アメリカンスタイルのカフェ「アリゾナルート66」でランチをした後、ゴールである内房・保田海岸まで高速道と一般道で向かいます。
さて、東京湾岸地域周辺は、東京オリンピック2020に合わせて整備されたことから、道路状態はとっても良好。走り始めてからすぐ、助手席に座る叶園さんが発したのは「なんだかとてもフツーなんですねぇ」という言葉でした。
たしかに、このアグレッシブな見た目から想像するRENEGADE-Xの印象は“乗り心地が硬い”“ステアリングが重い”というものでしたが、実際は180度真逆です。
かつてのマッドテレーンタイヤはとにかく硬いコンパウンドに仕上げることが多かったのですが、RENEGADE-Xのそれは乗用車用のオンロードタイヤとコンパウンドの硬さに大差がありません。
それにアグレッシブなパターンゆえにブロックが接地する際のゴツゴツ感があることを覚悟していましたが、それもほとんど感じることはありません。まさに叶園さんのインプレッション通り、“いたってフツー”なフィーリングなのです。
今回テストしているタイヤは幅が318mmもある大型サイズですが、それでもステアリング操作の悪化には影響していないようで、 ランドクルーザー300の油圧+電動パワステを考慮したとしても、接地抵抗を感じることなくスムーズに操舵(そうだ)することができました。
これは転がり抵抗などにも配慮した設計の結果だと思いますが、これなら日本の都市部にありがちな細い街路でもラクに操舵することができるのではないでしょうか。
「マッドテレーンタイヤは走行中にうるさいかもしれないというお話でしたけど、実際に乗ってみると音がほとんどしないです……。想像していた感じと違いますね」
たしかに叶園さんの言う通りです。
先に説明した通り、マッドテレーンは悪路走破性能を確保するために、シーエリアを広くする傾向があります。走行中にこの溝の間に空気を取り込み、回転して地面にギュッと押しつけます。
そして再びタイヤが回転して、溝からその空気が解放される時に音が発生します。これがロードノイズの主な原因です。
こうしたロードノイズの周波数を特定し、これに別の周波数の音をぶつけるとお互いが音を打ち消し合い、ロードノイズ自体を抑えることができます。
RENEGADE-Xはこの原理を利用して、ブロックの配置を適正化することで、走行中に気になるロードノイズを最小限にしているのです。