日本が世界に誇るスペシャリティカーのトヨタ「2000GT」を、細部に至るまで完全に再現した「Rocky 3000GT（以下3000GT）」。
　
　愛知県岡崎市のロッキーオートが製作・販売をしているクルマですが、SNSでは往年の名車に限りなく近いクオリティに多くの感想が寄せられています。

　トヨタ2000GTは1965年に発表されたスポーツカーで、ヤマハと共同開発されました。

　現代でも通用するような当時最先端の技術を積極的に採用したことが特徴で、「クラウン」用直列6気筒をツインカム化したエンジンや、ダブルウィッシュボーン式前後サスペンション、ディスクブレーキなどを装備しています。

　1966年にはスピードトライアルの国際記録に挑戦し、3種目で世界記録、13種目で国際新記録を樹立するなど、世界のスポーツカー史にもその名を刻んだクルマです。

　そんなトヨタ2000GTをリアルに再現したのが愛知県岡崎市にあるロッキーオートが手掛ける「Rocky 3000GT（以下3000GT）」です。

　設計には、本家の2000GTの開発者でもある細谷四方洋氏が監修し、オリジナルでフレームから製作。窓ガラスやマフラーなどは現代に合わせた品質や安全性を追求しつつ、オリジナルの2000GTにも装着できる再現性も確保。

　2000GTの最大の特徴である動力性能も、「スープラ」などに搭載されたトヨタの3リッター直列6気筒「2JZ型」エンジンを採用。可変バルブタイミング機構など現代のエンジン技術を持ちながら、オリジナルの「直6ツインカム」という特徴はしっかり抑えた組み合わせとなっています。

　ほかにも、ダブルウィッシュボーン式サスペンションや前後のディスクブレーキなど、2000GTの高性能技術を現代に合わせてブラッシュアップしたものを装備するほか、パワステ、パワーウィンドウ、エアコンを装備し、現代における快適装備も備えています。

　ロッキーオートはこの3000GTを2023年1月13日から3日間開催された東京オートサロン2023に出展。SNSなどでは3000GTの実車を見た人などから多くの感想が寄せられています。

「ロッキーオートはホント凄い！」「多くの人を魅了した名車が再現されるのはとても感慨深いことですね」「2JZ！！」「素晴らしい！こういう仕事したいよね」「現代風にアレンジした挑戦に脱帽だ」など、再現性をたたえる意見や、困難な商品化を実現させたことを称賛するコメントも見られました。

　一方で、「もう完売か～」「完成度は高いけど値段が…」と限定生産で高価格であることを気にする意見も。

　また、ロッキーオートは今後2リッターの直列6気筒エンジンにマニュアルミッション装備と、オリジナルの2000GTへさらに近づけたモデルの販売も予定していると明かしましたが、それについて「愛知のRocky autoがついに第二弾を！」「2000ccマニュアルは興味ある！」と早速次期モデルについて興味を持つユーザーもいるようです。

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　なおロッキーオートの渡辺代表によると、今後製作予定の2000ccモデルについて、通常のクーペモデルに加え、映画「007は二度死ぬ」で劇中車として登場し、市販化されなかった「幻の2000GT」であるコンバーチブル仕様も用意すると明かしています。