トヨタ勢を「超えた!」 デビュー2年で人気「上向き」に!? 日産「ノート」販売好調な3つの理由とは
日産のコンパクトカー「ノート」の販売が好調です。その理由はどこにあるのでしょう。3つの要素について紹介します。
好調な理由その1「ライバルの動向」
2020年12月にデビューした日産のコンパクトカー「ノート」ですが、2022年後半に入り販売がさらに上向きで、トヨタなどのライバル車を追い越す勢いをみせています。
ノート好調の理由には、ライバルの動向や納期問題など、3つの要素があるといいます。
![ベースの「ノート」をはじめ、日産ノートシリーズには多彩なラインナップが用意されているのも特徴です[(左)日産「ノートオーラ」/(右)「ノート」]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2023/12/20221214_nissan_note_AURA_000.jpg?v=1671007586)
現行型の3代目ノートは、2020年12月23日に発売されました。
発売翌年の2021年は、年間を通して9万177台(一般社団法人日本自動車販売協会連合会調べ)を販売し、年間の登録台数ランキングでは、1位のトヨタ「ヤリス」、2位のトヨタ「ルーミー」、3位のトヨタ「カローラ」に次ぐ、4位のポジションを得ています。
そしてデビュー2年目を迎えた2022年前半(1月から6月)は5万6948台を販売して、4位をキープします。ここまでは前年と同じペースです。
ところが2022年夏以降、ノートの販売は上向きとなります。
2022年7月には月間ランキングで3位にアップ。8月はさらにひとつ順位を上げて2位に。9月も2位を維持し、10月は6位に下げるものの、11月は2位に復活しました。
そして気が付けば、12月の1か月を残しつつも、2022年1月から11月の11か月でノートの販売台数が10万1542台に達し、2021年の年間販売台数を、11月の段階で上回ることに成功しているのです。
このようにノートの売れ行きが好調な理由について、あらためて考察してみましょう。
まず、ライバルの動向として注目なのは、コンパクトハイトワゴンのルーミーです。
2022年の前半(1月から6月)はランキング3位でしたが、8月以降、順位を8位、9位、5位、6位とポジションを落としています。明らかに勢いが落ちているのです。
その不調の理由として考えられるのは、9月にフルモデルチェンジしたトヨタ 新型「シエンタ」の存在でしょう。
ルーミーとシエンタは、左右スライドドアを備える背の高いコンパクト系です。
シエンタの方が若干サイズの大きい兄貴分にあたり、ルーミーにはない3列シート仕様が設定されたミニバンモデルという違いがあります。
ルーミーの登場は2016年11月のことで、デビュー6年を迎えたロングセラーモデルです。
兄貴分であるシエンタは11月には4位にランクイン。ルーミーの顧客の一部が新型シエンタに流れたことが予想されます。































