6年ぶり大刷新の新型「“超高級”セダン」まもなく登場! 全長5.2m級の流麗ボディד超豪華内装”採用! レアな「V12」&光る「“ベンツ”マーク」もイイ…メルセデス・ベンツ「新型Sクラス」とは

メルセデス・ベンツがフラッグシップセダン「Sクラス」の大幅改良モデルを世界初公開しました。V12エンジンも継続されるという新型は、いったいどのような進化を遂げたのでしょうか。

最新AIとV12が共存する「陸の王者」

 メルセデス・ベンツは2026年1月30日、6年ぶりに大幅改良を遂げた、ブランドの頂点に君臨するフラッグシップセダン「Sクラス」を世界初公開しました。

 Sクラスは、しばしば「世界最高のクルマ」とも称され、メルセデス・ベンツの技術力と威信を示す絶対的なフラッグシップとして位置づけられてきました。その歴史は、公式に「Sクラス」の名称が与えられた初代W116型の登場(1972年)にまでさかのぼります。

 Sクラスは、安全技術の面でも常に先進的な役割を担ってきたモデルとして知られています。

 メルセデス・ベンツは1978年にSクラスへABSを量産車として初めて採用し、1981年にはSクラスにドライバーエアバッグとシートベルトテンショナーを導入。

 さらに1990年代にはESP(横滑り防止装置)などの先進安全技術の採用を進めるなど、安全装備の普及を後押ししてきました。

 現行モデルとなる第7世代(W223型)もまた、その伝統を受け継ぐモデルです。日本では2021年1月28日に発表・発売され、さらにドイツでは、条件付き自動運転(レベル3)に対応するシステム「DRIVE PILOT」に関する認可・展開が進められてきました。

6年ぶり大刷新の新型「“超高級”セダン」
6年ぶり大刷新の新型「“超高級”セダン」

 今回登場した新型は、このW223型の大幅改良モデルにあたりますが、その変化の幅は通常のマイナーチェンジの枠を大きく超えるものです。

 まず目を奪われるのは、威風堂々たるエクステリアの変貌ぶりです。

 フロントグリルは意匠を刷新して存在感を高めるとともに、Sクラス初となる「イルミネーテッド・ラジエーターグリル」を採用。夜間にはグリルそのものが発光し、フラッグシップとしての存在感を強烈に主張します。

 リアビューにおいても、テールライト内部に3つの星が浮かび上がる新意匠が採用され、新時代のメルセデスであることを静かに、しかし力強く物語っています。

 ボディサイズは標準仕様が全長5194mm×全幅1921mm×全高1503mm。後席の快適性を極めたロングホイールベース仕様では全長5304mm×全幅1921mm×全高1503mmとなり、まさに「陸の王者」にふさわしい堂々たる体躯を誇ります。

 インテリアの進化も凄まじいものがあります。ダッシュボードを覆い尽くす「MBUXスーパースクリーン」は、最新の独自OS「MB.OS」によって制御され、キャビン全体を大きなディスプレイのように演出します。

 ここには「ChatGPT-4.0」や「Google Gemini」といった生成AIが統合され、ドライバーの意図を汲み取るバーチャルアシスタントが対話を通じてあらゆる操作をサポートします。

 安全性への執念もメルセデスならではです。世界最高水準の安全性を誇る最大15個のエアバッグが用意されるなど、安全装備の強化が図られ、乗員を徹底的に守り抜く姿勢が貫かれています。

 気になるパワートレインは電動化が進み、すべてのモデルに17kW(23馬力)を発生するISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が組み合わされ、PHEVも設定されるなど、環境性能と動力性能の高度な両立が図られています。

 そして、ファンにとって最大のニュースは“V12エンジン”の存続でしょう。

 世界的なダウンサイジングの流れの中で、多気筒エンジンは姿を消しつつありますが、新型Sクラスの最上級グレードとなる防弾仕様車「S 680 GUARD 4MATIC」には、希少な6リッターV型12気筒ツインターボエンジンが搭載されます。

 環境規制が厳しくなる中で、V12という「内燃機関の頂点」を残し続ける姿勢は、各国の要人を乗せる防弾車としての信頼性と、フラッグシップとしての矜持を感じさせるトピックといえるでしょう。

 さらに新型Sクラスは、外観やパワートレイン、電子制御系などを含めて全体の50%以上・約2700点を刷新したといいます。

 また後輪操舵は最大10度まで切れる仕様が用意され、最小回転半径は5.4mと、小回り性能も大きく高められました。

 気になる価格はどうでしょうか。ドイツでの価格はエントリーモデルの「S 350 d 4MATIC」が12万1356ユーロ(19%付加価値税込み/1ユーロ=約183円の為替レートで約2225万円・2026年2月下旬現在)からです。

 参考までに、日本仕様(改良前)車両価格は、「S 450 d 4MATIC」の1575万円から、特別仕様車「S 580 4MATIC ロング ナイトエディション」の2656万円となっています。

 円安の影響や、生成AIやイルミネーテッドグリルといった装備の充実を考慮すると、新型が日本に導入される際の価格設定にも注目が集まります。

 1886年の自動車発明から140年にわたり自動車の歴史を紡いできたメルセデス・ベンツ。その頂点であるSクラスの進化は、とどまることを知りません。

 現時点で日本導入に関する公式アナウンスはありませんが、2026年内の登場に期待が高まります。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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