クルマの「燃費競争」聞かなくなった? 原因はリッター30キロ超えで「泥沼化」したせい!? 低燃費対決のその後

ダイハツの低燃費記録「30.0km/L」に素早く対抗したスズキ

 そんなミラ イースの登場からわずか3か月後、スズキからは7代目のアルトをベースとした低燃費仕様のアルト エコで対抗策にでます。

2013年2月の発売当時、ガソリン車No.1の低燃費33.0km/L(JC08モード燃費)を達成し話題を呼んだスズキ「アルト エコ」[7代目アルト]
2013年2月の発売当時、ガソリン車No.1の低燃費33.0km/L(JC08モード燃費)を達成し話題を呼んだスズキ「アルト エコ」[7代目アルト]

 こちらはベースのアルトと同型のエンジンとトランスミッションを搭載しながらも、より摩擦抵抗を抑える処理を施したほか、車高を15ミリ下げ、専用形状のフロントバンパーを採用することで空気抵抗までも低減。

 ミラ イースが採用した停車前アイドリングストップも、ミラ イースが7km/h以下で作動するところ、アルト エコは9km/h以下で作動するようにするなどし、カタログ燃費はミラ イースをわずかに上回る30.2km/Lを達成していたのです。

 さらにアルトエコは2013年2月の改良で「スズキグリーンテクノロジー」と称して、減速エネルギー回生機構の「エネチャージ」や「新アイドリングストップシステム」などの採用によって、燃費性能を33.0km/Lまで向上。

 ガソリン車ナンバーワンの燃費性能という地位を確固たるものとする変更を実施しました。

 しかしミラ イースも黙ってそれを見ていたわけではありません。

 2013年8月のマイナーチェンジで「e:Sテクノロジー」を大幅進化させました。

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2件のコメント

  1. 車を常時使う環境。高度とか。平坦な土地か起伏の多い地形か。人口密集地か郊外の信号機が少ない場所か。雪が降る地方か降らない地方か(暖気の有無も含む)。この違いだけでも燃費は全然違いますし、高速道路をよく使うか使わないかでも違いますからね。環境や使用スタイルの違い。MTかAT(CVT含む)の違い。ゆっくりのんびり派。メリハリ派。スピード狂などの運転スタイルの違いにより差も大きいので、よく使うパワーバンドによっても大きく違いが出るでしょ。通勤帰宅じゃ燃費が悪いけど、余暇で移動する時間が深夜未明だと滅茶苦茶燃費が良いですし。エアやオイルのフィルター。オイル交換を既定の期間や距離で行なっているかでも大違いです。タイヤの空気圧でも大きく変わりますよ。少し高めにすると接地面積が減って摩擦も減りますが、凹凸で跳ねやすく内側の減りが早くなったり。
    自分の車は13年経過したMTの軽バンで、カタログスペック値はリッター16キロ位だけど、通勤で市街地は12キロ。余暇は郊外で18~20キロ。出そうと思えば夜間長距離ドライブで24キロ出せますよ。
    同じ条件と言っても少し前のミライースのエコモードじゃ山間部は失速して走れないですし。何に合わせてセッティングしているかですよね。最大燃費を狙うあまり、ノロノロ運転を助長していると煽られるだけだし、坂の手前で故意に加速し、登坂中は少し強く踏まないと上り坂でどんどん遅くなって後続車に迷惑をかけるようなオートクルーズも迷惑機能です。今の車は少しは頭が良くなっていると良いですが。

  2. この頃はちょっと異常だったよな
    アルトエコの指定空気圧は300kpaだったからな
    スペーシアは280kpaだったかな

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