クルマの「燃費競争」聞かなくなった? 原因はリッター30キロ超えで「泥沼化」したせい!? 低燃費対決のその後
かつて「スズキ」と「ダイハツ」の間で、熾烈すぎる低燃費記録の戦いが繰り広げられていました。軽の燃費競争とは一体何だったのか、あらためて考えます。
「スズキ」vs「ダイハツ」! 販売台数を左右するほどだった「低燃費性能」の変遷
およそ10年前の2010年代前半、低燃費性能を誇るハイブリッドカーの急速な普及とともに、カタログ燃費の優劣が、販売を左右するほどの影響力を持っていました。
なかでも軽自動車の世界では「スズキ」vs「ダイハツ」の熾烈な低燃費記録の戦いが繰り広げられましたが、それも次第に泥沼化。気付けば競争も終息していました。
軽の燃費競争とは一体何だったのか、ここであらためて振り返ってみます。
ここのところ頻発しているさまざまなものの値上げ。これはクルマにまつわるものも例外ではなく、我々のお財布を直撃しています。
なかでもガソリン代の高騰は、自動車ユーザーには非常につらいものとなっており、再び燃費性能の高いクルマへの注目が集まっていますが、2010年代前半にも熾烈な燃費競争が繰り広げられていた過去がありました。
燃費性能の違いが、当時新車販売促進策の一環としておこなわれた「エコカー減税」や「エコカー補助金」の有無も左右し、販売台数を大きく左右していました。
そんな燃費競争の時代を代表する存在だった軽自動車が、2011年9月に登場したダイハツ「ミラ e:S(以下ミラ イース)」(初代)と、同年12月に発売がスタートしたスズキ「アルト エコ」(7代目「アルト」ベース)です。
当時、超低燃費を記録するためには、トヨタ「プリウス」に代表される「ハイブリッド」という飛び道具として搭載するのが必須条件だった時代でした。
低燃費を実現する一方で、バッテリーやモーターといった高価なシステムを必要とするため、通常のガソリンモデルに比べ車両価格は高価なものとならざるを得ません。
しかし、価格の安さがなによりも重要視されるのが軽自動車です。とくにミラ イースやアルト エコは、軽のなかでももっともベーシックなカテゴリーに属します。
そのため既存技術のブラッシュアップを重ねることで、燃費性能を向上させたのです。
ハイブリッド車とは異なることを表した「第3のエコカー」の名キャッチコピーで登場したミライースは、ガソリン車トップ(当時)の30.0km/Lというカタログ燃費を引っ提げて登場。
低価格かつ低燃費というミラ イースの登場は、衝撃を持って市場に受け入れられました。
(※なお本記事でのカタログ燃費表記はすべて「JC08モード燃費」の数値で統一します)
車を常時使う環境。高度とか。平坦な土地か起伏の多い地形か。人口密集地か郊外の信号機が少ない場所か。雪が降る地方か降らない地方か(暖気の有無も含む)。この違いだけでも燃費は全然違いますし、高速道路をよく使うか使わないかでも違いますからね。環境や使用スタイルの違い。MTかAT(CVT含む)の違い。ゆっくりのんびり派。メリハリ派。スピード狂などの運転スタイルの違いにより差も大きいので、よく使うパワーバンドによっても大きく違いが出るでしょ。通勤帰宅じゃ燃費が悪いけど、余暇で移動する時間が深夜未明だと滅茶苦茶燃費が良いですし。エアやオイルのフィルター。オイル交換を既定の期間や距離で行なっているかでも大違いです。タイヤの空気圧でも大きく変わりますよ。少し高めにすると接地面積が減って摩擦も減りますが、凹凸で跳ねやすく内側の減りが早くなったり。
自分の車は13年経過したMTの軽バンで、カタログスペック値はリッター16キロ位だけど、通勤で市街地は12キロ。余暇は郊外で18~20キロ。出そうと思えば夜間長距離ドライブで24キロ出せますよ。
同じ条件と言っても少し前のミライースのエコモードじゃ山間部は失速して走れないですし。何に合わせてセッティングしているかですよね。最大燃費を狙うあまり、ノロノロ運転を助長していると煽られるだけだし、坂の手前で故意に加速し、登坂中は少し強く踏まないと上り坂でどんどん遅くなって後続車に迷惑をかけるようなオートクルーズも迷惑機能です。今の車は少しは頭が良くなっていると良いですが。
この頃はちょっと異常だったよな
アルトエコの指定空気圧は300kpaだったからな
スペーシアは280kpaだったかな