月に約9000件も!? 意外と多い「タイヤのパンク」トラブル時にはどうすべき? JAFが注意を呼びかけ

JAFは去年10月の1ヶ月間で出動したタイヤのパンク・バースト件数を公開し、連休中のトラブルを防ぐよう注意を呼びかけています。

タイヤのトラブルはJAF出動要因で2番目に多い

 JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は、去年10月の1ヶ月間におけるタイヤのパンク・バーストによる出動件数を公開しました。

あちゃ~! 急なパンク! どう対処するべき?
あちゃ~! 急なパンク! どう対処するべき?

 JAFによると、2021年度に実施したロードサービスのうち、タイヤに関するトラブルは2番目に多く、全体の約20%を占めています。

 そのうち、2021年10月1日から10月31日の1ヶ月間で、JAFが出動したタイヤトラブルを調査したところ、くぎ・ネジなどを踏んだことが原因と判明しているパンク・バースト件数は全国で8754件ありました。

 ではタイヤがパンクしたらどうすればよいのでしょうか。

 これまではスペアタイヤがトランクや車両の下部に装備されており、車体をジャッキで持ち上げて交換することが主流でした。

 近年では、スペアタイヤに代わるものとして、パンク応急修理キットが標準的です。収納スペースの向上や燃費性能の向上、廃棄物削減などの理由により、スペアタイヤを廃止しているクルマが増加しているためです。

 パンク応急修理キットは、パンクしたタイヤを応急的な修理をおこない、一時的に短時間での走行を可能にするもの。仕組みとしては、補修液をタイヤ内部に流し込み、コンプレッサーで空気を送って穴の補修と空気圧を調整し、一時的に走行ができる状態となります。

 JAFでは2022年7月にパンク応急修理キットの使い方に関する動画をYouTubeで公開。修理の内容に加え、どれくらい時間がかかるかを検証しました。普段クルマを運転しない方でも20分ほどで修理が完了し、使いやすさが向上していることがわかりました。

 しかし、バーストしてしまっている場合やパンクの具合、道路状況などによっては適切に対応することが難しい場合もあるため、事前に取扱説明書をよく確認し、パンク応急修理キットの収納場所や使い方について知っておくことが大切です。

 また、作業に不安を感じたり、安全な場所が確保できない場合は無理をせず、JAFやロードサービスを要請する判断も重要です。

 JAFは「タイヤのパンクは誰にでも起こり得るトラブルです。パンクをはじめとするトラブルを未然に防ぐためにも、お出かけ前は忘れずに車の日常点検をしましょう。」とコメントしています。

※ ※ ※

 JAFでは、バーストや側面の損傷など、パンク応急修理キットでは修理の効かない場合に限り、タイヤの貸出をおこなっています。

 利用料金はJAF会員は無料で、利用後は宅配や自動車販売店等に預けての返却も可能です。

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