5ナンバーだけど「車中泊」も可能!? トヨタ 新型「シエンタ」がサイズを変えず室内を拡大した「マジック」とは

2列・5人乗り仕様なら「車中泊」できる! 3列・7人乗り仕様との違いとは

 ボディサイズをほぼ変えずに室内空間を拡大させた新型シエンタですが、同時に荷室の使い勝手も向上させています。

 またユーザーの使い方の違いに合わせ、3列シート車と2列シート車では荷室空間のアレンジも異なる仕様としている点も特徴として挙げられます。

コンパクトサイズながら巧妙なパッケージングを成立させたトヨタ 新型「シエンタ」3列シート・7人乗り仕様車
コンパクトサイズながら巧妙なパッケージングを成立させたトヨタ 新型「シエンタ」3列シート・7人乗り仕様車

 まずは3列シート・7人乗り仕様の荷室から紹介します。

 荷室拡大の際には、3列目シートを2列目座面の下に潜り込ませる巧妙なシートアレンジを先代同様に採用しています。

 後席2列目シートは座面ごと前倒しするダブルホールディング式です。

 荷室側のバックドア開口部の高さを15mm拡大し1070mmとしたことで、2列および3列目シートをたためば通学用27インチ自転車も容易に積載できる空間を確保しました。

 2・3列目シートを収納した際の最大荷室長は1525mmと先代と同等の寸法ですが、前出の通り室内高が20mm拡大しており、拡大したバックドア高と相まって使い勝手は向上しています。

 頻繁に3列目シートを出し入れするような使い方にはあまり向いていませんが、トヨタの調べでも多くのユーザーは日ごろ3列目シートを収納したまま荷室を拡大して使用しているといい、この方法が継承されたようです。

 これに対して、2列・5人乗りの荷室アレンジは少し異なります。

 3列目シートを収納する必要がないので、2列目シートは背もたれを前倒しさせ、同時に床面へ潜り込むように収納するチルトダウン式となっているのです。

 背もたれの角度もより水平に近い角度に最適化したほか、シートと荷室床面のすき間を埋めるフラップボードも追加されたので、荷室面からほぼフラットな床面がつながりました。

 前席シートを前倒しした際の荷室最大長(シート背からバックドアまでの長さ)は2045mm。前席使用時(背もたれを中立化した状態)でも1865mmを維持しています。

 前倒しした後席シートが邪魔をし、じゅうぶんな荷室長を確保できない3列シート仕様とは異なり、2列シート車なら大人2名が車中泊することも可能な、長くて広い空間を確保しているのです。

 3列目シートを使う用途がなく、広い荷室を常に使いたいと考えるのなら、2列シート・5人乗り仕様も検討するとよいでしょう。

※ ※ ※

 歴代シエンタの特徴でもある後席両側のスライドドアも、改良が図られています。

 フロア地上高は先代同様の330mmと低く、子どもや高齢者でも容易な高さを維持した新型シエンタでは、ドアの開口部の高さも60mm拡大し1200mmとしたことで、さらに乗り降りしやすくなりました。

 また、キーを携帯した状態で足をフロア下に出し入れすると、スライドドアの自動開閉が可能な「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」を新設定し、使い勝手もさらに向上させています。

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1件のコメント

  1. なんかホンダのフィットの柴犬顔のパクリみたい。

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