日産は、英国の探検家であるクリス・ラムゼイ氏とパートナーシップを締結し、SUVタイプの新型EV「アリア」で北極から南極まで向かう遠征を実施すると、2022年5月24日に発表しました。

　日産によるとEVで北極から南極へ向かう旅は世界初で、遠征は2023年3月に開始されます。

　遠征に使用される新型アリアは「e-4ORCE」仕様（4WD仕様）で、過酷な地形での走行にも対応できるようカスタマイズを実施。ホイール、タイヤ、サスペンションが専用仕様となるほか、外観もカスタマイズされます。

　また、標準仕様の新型アリア e-4ORCE仕様も投入され、ラムゼイ氏の遠征のサポートを担います。

　冒険の過程では、北極から南極まで2万7000km以上にわたる距離を、気温がマイナス30度から30度まで変化するさまざまな気候条件の中で旅していきます。

　移動ルートは、北極を出発して北米、中南米を経由し、南極大陸へと向かうことが計画され、雪に覆われた氷河や、険しい山脈、広大な砂漠を含めた未知の領域を通過します。

　ラムゼイ氏は、2017年に妻のジュリー氏とともに、モンゴル・ラリーを日産「リーフ」で完走した経験も持ちます。

　今回の遠征にあたりラムゼイ氏は「私たちの使命は、EVがもっとも過酷な環境でも対応できることを証明することです。

　EVは日常的に世界中のドライバーを満足させてくれていますが、それだけではありません。厳しい寒さの極地や南米の高温多湿のジャングルにあっても、ワクワクするような運転体験を提供してくれます。

　革新的なグローバルブランドを誇る日産が、私たちの探検のパートナーになってくれることに感謝しています」とコメントします。

　また日産の星野朝子副社長は、「ラムゼイさんと『Pole to Pole』探検チームとのパートナーシップを発表でき、光栄に思います。

　新型クロスオーバーEV『アリア』は、より遠くへ、より簡単に、より快適に移動することを可能にします。さまざまな路面で安定性とトラクションを高める『e-4ORCE』を搭載したアリアは、このチャレンジングな旅の最適なパートナーとなることでしょう」と話します。