トヨタ新型「ヴォクシー」はハイブリッドがお得!? ガソリン高騰でコスパに異変! HVが“元取れる”条件
ハイブリッド車はガソリン車に比べて価格が高いことからかなりの距離を走らないと元が取れないといわれていました。しかし昨今のガソリン高騰により、ガソリン車とのコスパに異変が起きているようです。
ガソリン高騰で燃費の良いクルマのほうがお得に乗れる!?
いま話題の新型車といえば、ミニバンのトヨタ新型「ノア/ヴォクシー」やホンダ新型「ステップワゴン」です。これらの車種に共通することは、ハイブリッドが設定されていることです。
ハイブリッドシステムは1997年に発売されたトヨタ初代「プリウス」から搭載が開始され、この後、急速に普及。いまでは小型/普通車販売ランキングの上位に入る車種のほとんどにハイブリッド車が用意されています。
2021年度(2021年4月から2022年3月)に国内で新車として販売された小型/普通車乗用車のうち、ハイブリッド車が45%を占めました。
充電の可能なプラグインハイブリッド車と電気自動車は売れ行きが乏しく、販売比率も各1%ずつですが、ベーシックなハイブリッド車は好調です。
ダイハツ「ロッキー」&トヨタ「ライズ」やホンダ「シビック」のようにハイブリッド車を追加する車種もあり、選択肢は今後も増えそうです。
新車の販売店では、ハイブリッド車の売れ行きについて、以下のように述べています。
「最近はハイブリッド車が普通の選択肢になりました。低燃費による燃料代の安さがメリットで、給油回数を減らせる便利さも人気の理由です。
とくに最近はガソリン価格が1リッター当たり170円を上まわり、従来以上にハイブリッド車が注目されています」
このコメントにある通り、ガソリン価格が高騰すると、燃費性能の優れたハイブリッド車を選ぶメリットも強まります。
ガソリン価格が1リッター当たり135円から170円へと高くなると、ハイブリッドによって節約できる金額も約1.3倍に増えるからです。
しかも最近は、ハイブリッド車とガソリン車の価格差が縮まる傾向にあります。
かつてハイブリッド車の価格は、ガソリン車に比べて40万円から60万円高かったですが、いまは価格差が40万円を下まわる車種も増加。
例えば2019年に発売されたトヨタ「カローラ」(セダン)の「S」グレードで、ガソリン車とハイブリッド車の価格を比べると、ハイブリッド車が43万4500円高いです。
しかし2021年に発売されたトヨタ「カローラクロス(Sグレード)」は、カローラセダンと共通のエンジン、ハイブリッドシステムを搭載しながら、価格差を35万円に縮めました。
新型ノア/ヴォクシーも売れ筋グレード同士で比較すると、ガソリン車とハイブリッドの価格差は35万円です。
今後の環境性能に対するニーズの高まりや、2030年度燃費基準への対応などを考えると、ハイブリッド車を含めた電動車をさらに増やす必要がありますが、昨今の好調な売れ行きによってコスト低減も可能になり、ガソリン車との差額が縮まっているといえます。
何万キロで元を取るという考え方いい加減やめたら?
元を取ろうとしてHV車買ってる人なんて少数でしょ。