走って分かったヒョンデ車の実力 都会派SUVと「強い」EVの出来栄えは? 韓国発グローバル企業の強みとは
日本人が知らないヒョンデの力と機敏性
さて、ヒョンデについて、日本では「どんな会社でどんなブランドなのか、全く知らない」というユーザーが多いと思います。
実態は、トヨタグループ、フォルクスワーゲングループ、ルノー・日産・三菱連合、GMに次ぐ、世界第5位の自動車グループで、世界8か国で生産能力500万台規模の製造拠点を持つ総従業員12万人の巨大なグローバル企業です。

筆者(桃田健史)は過去数十年間にわたり北米、欧州、インドなどグローバルでヒョンデの動きを定常的に見てきました。
その上で、ヒョンデの強みは、国や地域の市場動向を徹底的に調べ上げて「いける!」と踏んだら本社と現地法人が一丸となって一気に動くという機敏性にあると思います。
また、独創性を際立たせるためのデザイン力にも定評があります。
さらに、戦略的な価格設定をおこなった上で、販売店と協力して実売価格をしっかり管理する体制を敷いています。
今回のオンライン販売オンリーを基盤にして再参入する日本市場でも、ヒョンデがグローバルで積み上げてきたさまざまなビジネスノウハウを結集し、日本メーカーでは考えられないような斬新なアイデアがこれから続々と登場してくる可能性が高いと思います。
今後もヒョンデの、日本での動きに注目です。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。









































































































































































































