全長4.5mの電動コンパクトSUV! メルセデス新型「EQA」は人気の「GLA」とどう違う?
EVっぽさはなくメルセデス流の自然なドライブフィール
今回試乗したモデルは、メルセデス・ベンツ「EQA250」のAMGライン装着車だ。
ボディサイズは全長4465mm×全幅1850mm×全高1625mmで、ホイールベースは2730mmである。ベースとしてはGLAだからサイズ的にはほとんど同じだが、走ってみるとエンジンを搭載するGLAと比べて静粛性が圧倒的に高く、もうワンランク上級なクルマに感じる。
アクセルペダルの反応も過敏ではなく扱いやすいし、ブレーキペダルのフィーリングも自然な感じで良い。
モーターの出力は最高出力140kW(190ps)、最大トルク370Nm。車両重量は2030kgと重めだが、トルクフルで気持ちよくスイスイ走るから問題ない。
搭載するリチウムイオンバッテリー容量は66.5kWhで、電気をフルに入れた状態からの走行距離はWLTPモードで422kmとカタログに表記してある。
EVだから充電は必須だが、右後ろフェンダー部分にCHAdeMO(急速充電)の給電口がある。家庭用の200V(AC)の普通充電は、後ろのバンパーの右側のリッド内がその場所だ。
EQA250は前輪駆動(FWD)だが、アクセルオンでのホイールスピンもなくスムーズに加速していく。試乗車の装着タイヤはコンチネンタルの「エココンタクト6」で、前後とも235/45R20 100T XLであった。指定空気圧は3名乗車+荷物という条件では前後とも270kPaが車両指定である。5名乗車+荷物という条件では320kPaになる。最近の例にもれず高めのセットだ。
EQA250はドライビングポジションをとって前方をみたときにほとんどボンネットが見えないが、そもそもさほど大きいボディなわけでもないので、取り回しは難しくはない。
いいなと思ったのは、乗り降りのときのシートの高さだ。降りるときに、ドアを開けて足を伸ばすと、自然に路面に足が届くのだ。乗り降りがしやすいというのも、頻繁にクルマを使う人にとっては重要な問題だ。
EVのひとつのネックはレンジ(航続距離)だが、いま日本でも人気のコンパクトSUV、GLAや、3列7人乗りの兄弟車「GLB」との比較で考えたとき、市街地がメインで乗ることが多いなら、このEQAというチョイスも大いにありうる。EQAの登場は、ライフスタイルに合わせたパワートレインの選択肢が増えたということだ。
さらに今後、2021年4月に開催された上海モーターショーでワールドプレミアされた3列7人乗りの電動コンパクトSUV「EQB」も登場予定だ。
Mercedes-Benz EQA250
メルセデス・ベンツ EQA250
・車両価格(消費税込):640万円
・試乗車オプション込み価格(消費税込み):726万5000円
・全長:4465mm
・全幅:1850mm
・全高:1625mm
・ホイールベース:2730mm
・車両重量:2030kg
・原動機種類:交流誘導電動機
・バッテリー容量:66.5kWh
・モーター最高出力:140kW(190ps)/3600-10300rpm
・モーター最大トルク:370Nm/1020rpm
・交流電力量消費率(WLTCモード):181Wh/km
・一充電走行距離(WLTCモード)422km
・駆動方式:FF
最後の諸元表の車両重量:2030kgと書くべきところが、
車両重量:1030kgと誤った記載になっております。
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。