まさかの新型オービス配備開始! 探知機でほぼ感知不可能? 従来型と異なる部分とは
これが新型オービス? 市販探知機ではわずかに反応するのみ?
そして大須賀氏が驚いたことは、レーダー式、レーザー式いずれのオービスにも反応するはずの探知機で明確な反応(警報のチャイムなど)がなかったことでした。
「設置場所を5往復して、それぞれ車線も変えて走ってみました。結果は以下です。
第1車線では2回走行(1度目は直前に一瞬チャイムが鳴って2度目は鳴らなかった)、第2・3車線では直前に一瞬チャイムが鳴った、第4車線ではチャイムが鳴りませんでした。
これまでの実績によるとLSM-300で取締りがおこなわれている場合、だいたい300メートル手前からオービスを通過するまでチャイムが鳴り続けるのですが、LSM-310ではほぼ無反応に近いです。
チャイムが鳴ってもオービスの直前で時間にして0.5秒くらいなので、気づかないことがほとんどでしょう。レーザーの波長を微妙に変えている可能性が高いですね」

新型LSM-310は最新の探知機に反応しない仕様となっている可能性が高いようです。
大手探知機メーカーの担当者は次のように説明しています。
「理由としては、『可動していなかった(レーザー光が出ていなかった)』、『レーザー光の仕様が変更されている』が考えられ、レーザー光の仕様変更とは波長の変更ということになります」
※ ※ ※
なお、前出の大須賀氏が現場の警察官に尋ねたところ「(移動オービスは)稼働しています」とのことでした。
やはり、レーザー光の仕様がわずかに変更されているのかもしれません。
今後、LSM-310は全国で採用が拡大すると考えられます。
基本的に、キープレフト&安全速度での運転を励行していれば何の問題もありませんが、移動オービスは低速でも取締り対象となることもあります。これまで以上に安全運転を心がけたほうが良いかもしれません。
【訂正】記事初出時より以下のとおり訂正します。
波長の変更を例えると、同じレーザー光でいえばテレビのリモコンもレーザー光ですが、レーダー探知機では警報しません。このように、波長を変更することで探知機が感知しづらくなった可能性がありえます。の一文を削除しました。(2021年2月5日 12:48 くるまのニュース編集部)
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

















