最新の軽自動車はオラオラ顔以外が主流!? 癒やし系やSUV風が注目集めるワケ
かつて、軽自動車のデザインでよく見られたのが「オラオラ顔」と呼ばれるいかつい顔つきでした。しかし、近年はそれ以外にも、いかつさを押さえたモデルや「SUV風」など、さまざまなデザインの軽自動車が登場しています。細分化しつつある軽自動車のデザインは、どのように変化したのでしょうか。
最近の軽自動車は、オラオラ顔じゃないモデルも存在?
クルマのデザインにおいて、「オラオラ顔」と形容される、迫力ある顔つきの車種が多くあります。なかでも、軽自動車ではエアロパーツが装着された「カスタム系」の仕様が多いこともあり、そういった車種のなかには、いかつさが目立つ「オラオラ」なクルマも目立つかたちでした。
しかし、近年発売される軽自動車は、決して「オラオラ」ばかりではないようです。いったい、どのようなデザインの軽自動車が登場しているのでしょうか。
クルマのオラオラ顔に厳密な定義は存在しませんが、 大型のフロントグリルやツリ眼のヘッドライト、そしてメッキの加飾などいずれかのパーツが装着されている顔つきのクルマを指すことが多いといわれています。
軽自動車以外にも、ミニバンなどでよく見られ、街中でクルマの存在感をより感じられるデザインになっているのが特徴です。
しかし、最近発表・発売された軽自動車のなかには、オラオラ感を緩めた穏やかな顔つきのモデルも増加しています。
例えば、ホンダが2019年8月に発売した2代目「N-WGN」は、初代モデルから引き続き標準モデルとカスタムモデルのふたつのデザインが用意されますが、外観がより洗練されただけでなく、カスタムモデルの顔つきを見るとメッキパーツの使い方が控えめかつ上品な印象となっています。
このN-WGNカスタムのデザインについて、ホンダは「整然とした見え方やしっとりとした輝き方を追求するために、メッキのパーツひとつひとつの形状や配列を細かく調整し、品のある質感を目指しました。
パーツ全体をギラギラとこれ見よがしに光らせるのではなく、一部にアクセントとしてあしらうことで『キラリ』と輝かせる、品のよさを大切にしています」と説明します。
初代モデルと2代目モデルでデザインが変わったN-WGNについて、ホンダの販売店スタッフに話を聞くと「N-WGNは標準モデルも含めてデザインが大きく変わりましたが、カスタムモデルのデザインは上質になったという声もいただき、このデザインを好むユーザーも多くいる状況です」と話します。
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これまでの軽自動車のなかには、前出のように標準モデルとカスタムモデルでデザインを分けるモデルも多く存在しましたが、なかには新たな方法で好みのデザインを選択できるようにしている軽自動車も登場しています。
ダイハツが2020年6月に発売する予定の新型「タフト」には、外観の印象を大きく変える「メッキパック」というディーラーオプションが設定されています。
このオプションは、通常はメッキ加飾が少ない新型タフトの顔つきを大きく変えるもので、選択すると「TAFT」の文字が大きく刻印された大型メッキパーツなどが装着され、存在感を演出。
穏やかで「癒やし系」な印象も感じる標準モデルとは異なる個性を演出できます。
人気のカテゴリである軽自動車は、ユーザーがさまざまなデザインを選択できるように細分化されているといえるでしょう。
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