2023年に車検証がICカード化!? 車検証が紙から電子化される理由とは
従来の自動車検査証(車検証)は、紙で発行されていました。車両の所有者はその車検証を保管・携帯が義務付けています。しかし、国土交通省は車検証を2023年に電子化(ICチップ)に切り替えると発表しました。紙からICカードに切り替わることで、どのような影響やメリットがあるのでしょうか。
車検証のICカード化で得られるメリットとは
国土交通省は、自動車検査証(以下、車検証)を2023年にICチップに切り替えると発表しました。車検証が従来の紙からICカードに切り替わることで、どのような影響やメリットがあるのでしょうか。
国土交通省によれば、2023年1月から車検証を紙からICチップ付カードに切り替える準備が、現在進められているといいます。そのために「道路運送車両法」の一部を改正する法律が、2019年5月に公布されています。
長い間、紙だった車検証が電子化されるメリットとは、どのようなものなのでしょうか。国土交通省自動車局の担当者に、話を聞いてみました。
――現在、車検証はA4判の紙で印刷されていますが、カード化されると、どのようなサイズになるのでしょうか。
運転免許証やクレジットカードと同じサイズを、現段階では検討しています。
――カード化された車検証は、紙の車検証と同じようにクルマに入れておかなければならないのでしょうか。
運転免許証と同様に携帯義務はあります。1人で1台のクルマを乗る場合は免許証と同じでも良いかもしれませんが、クルマは複数の人が使う場合もありますので、注意が必要です。
――カード化は、「運輸支局などへの来訪を不要とするため」とありますが、どのような場合に運輸支局に行かなくても済むのでしょうか。
登録番号が変わらない場合は、運輸支局などに行かなくて済むようになります。名義変更などでナンバーが変わる場合は、ナンバーの返納・発行の手続きがありますので、運輸支局等に行く必要があります。
※ ※ ※
車検証がICカード化されることで、「携帯」「保管」「手続き」にメリットがあることわかりました。運転免許証のサイズはクレジットカードと同じサイズとなり、車検証が財布のなかに入れて携帯できるほどコンパクトになる点は、大きな変化となります。
しかし、車検証がICカード化されるにあたって、自動車販売店や整備工場では、ICカードの読み取りに必要なカードリーダー端末が必要となることが考えられます。
車検証の電子化によってさまざまなコストが発生する可能性など、インフラの整備も重要な課題となってきます。
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