スープラ並みに速いセダンがあった? 絶滅寸前なスゴいセダン5選
大排気量NAのレガシィとランエボの祖先とは!?
●スバル「レガシィB4 3.0R」

2003年に登場した4代目レガシィは、ボディサイズが拡大され3ナンバーサイズ化されたことや、等長エキゾーストマニホールドの採用により、スバルの水平対向エンジン独特の排気音が消えたことで、よりコンフォートな高性能4WDセダン/ステーションワゴンになりました。
4代目では先代から引き続きターボモデルがメインでしたが、エンジンの改良により上質さは大きく進化。その上質さをさらに高めたのが、追加ラインナップされた3リッター水平対向6気筒エンジンを搭載する「3.0R」です。
最高出力250馬力を発揮するエンジンは、2リッター4気筒ターボエンジン搭載車とは異なるエレガントかつパワフルな走りが可能でした。
さらに2004年には、専用チューニングのビルシュタイン製ショックアブソーバーや、専用の外装パーツ、18インチホイールを装備する「3.0R Spec B」を発売。
トランスミッションは当初、6速MTのみで走りを重視していましたが、後に5速ATを追加し、幅広いユーザーに大排気量の自然吸気エンジンの魅力をアピールしました。
なお、2019年モデルまで、北米仕様には3.6リッター水平対向6気筒エンジンを搭載した「3.6R」がありました。
●三菱「ギャラン VR-4」

1969年に発売された初代三菱「ギャラン」は、ラリーに参戦するほどスポーティなモデルでしたが、2代目からミドルサイズとなったことで、1978年にデビューした軽量コンパクトボディの初代「ランサー」にモータースポーツ活動の主軸が移ります。
1970年代後半には、すっかり「大人しいセダン」のイメージが定着していたギャランですが、国内外のラリーで活躍した「ランサーEX ターボ」が1987年に販売終了となると、世界ラリー選手権に参戦することを前提にした「ギャランVR-4」が発売され、再び高性能セダンに返り咲きます。
搭載されたエンジンは、2リッター直列4気筒ターボの「4G63型」で、当時、直列4気筒エンジンとしては過去最高の最高出力205馬力を発揮。
すでにラリーは4WDでないと勝てない状況だったため、ギャランVR-4も4WDを採用し、モータースポーツベースの「ギャランVR-4 RS」もラインアップされました。
さらにマイナーチェンジを繰り返し、最終仕様では最高出力は240馬力に到達。ギャランVR-4は後に続いた「ランサーエボリューション」シリーズの源流であり、現在では少数となった国産ハイパワー4WDセダンの元祖ともいわれています。
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2019年は新型モデルのトヨタ「カローラ」、マイナーチェンジしてパワーアップした日産「スカイライン 400R」などがデビューするなど、セダンに注目が集まりました。
一方で、トヨタ「マークX」や前述のとおりWRX STIが生産を終了するという、残念な出来事もあります。
しかし、セダンの需要は一定数あり、ドライビングプレジャーもミニバンやSUVよりも優れているということで、セダンが再評価されることがあるかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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