ライバルのドイツ3強モデルにスポーティさで勝る? 新型ボルボ「S60」PHEVに試乗
2019年11月5日に日本に上陸した、3代目となるボルボの新型セダン「S60」。このDセグメントクラスには、BMW「3シリーズ」やアウディ「A4」、メルセデス・ベンツ「Cクラス」というドイツ3強といわれるモデルが存在しますが、新型S60の走りはライバルと比較してどうでしょうか。プラグインハイブリッドの「S60 T6 AWD」に乗ってみました。
スタイリッシュさと清楚な内装はライバルのドイツ車にはない魅力
2016年の「XC90」から始まったボルボの快進撃はまだまだ続くようです。
SUVの「XCシリーズ」は「XC60」「XC40」と続き、ステーションワゴンの「Vシリーズ」は「V90」「V60」と、すべて新しいプラットフォームによる上質な乗り味のボルボが浸透してきました。ちなみに数字が大きいほうがボディも大きいことを意味します。
SUV、ワゴンに続いて登場したのは「S60」です。ボルボの「Sシリーズ」はセダンを意味します。
S60はワゴンのV60とサイズも同じだし、V60のセダンバージョンと考えて良いでしょう。S60はちゃんとトランクが付いたセダンです。スカンジナビアンデザインによってボルボらしい清楚な感じと、スタイリッシュな要素が取り入れられています。
このS60のライバルは、BMW「3シリーズ」、アウディ「A4」、メルセデス・ベンツ「Cクラス」というドイツの3強がいますが、日本車でもトヨタ「クラウン」、日産「スカイライン」なども価格帯では競合するかもしれません。
XC90から始まった新しいプラットフォームによって、S60も非常にしっかりしたボデイ剛性を感じられるようになり、先代からは数段上のレベルに達しました。これはドイツの3強に対しても勝るとも劣らないところまで来ています。日本車と比べると格段にしっかりしているのと、それに付随してハンドリングと乗り心地の良さが際立っています。
いまは世界中でSUVやクロスオーバーの人気が高いですが、セダンも定番商品として定着しています。重心の低さからくる安定感の高さ、ハンドリングのしやすさなどは、セダンのアドバンテージといえるでしょう。
ボルボは日本仕様にもいち早くDRL(デイタイム・ランニング・ライト)を採用しました。トールハンマーをイメージしたDRLは、ひと目で新世代のボルボだということがわかります。その明るさは周囲のクルマに対して存在感を示し、安全に走るには効果的です。
ボルボが3点式シートベルトの特許を公開してから60年が経ちます。ボルボの安全に対する姿勢や考え方に、世界の人々が助けられています。
今回デビューしたS60も、ボルボらしく安全性は最新技術の装備になっています。新しいところでは対向車との正面衝突を防ぐための対策も取られている点です。衝突しないように最後まで誘導してくれますが、もし衝突してしまうケースでも、その被害を最小限に留めるように対策が取られています。
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