冬に不要な夏タイヤをどうやって保管? いま知りたい正しいタイヤの置き方とは

クルマにおける冬の準備として、真っ先に思いつくこととしてスタッドレスタイヤへの交換が挙げられます。タイヤはいうまでもなく「ゴム」でできており、保管方法によって劣化具合に差が出るといわれていますが、はたして正しい保管方法はどういったものなのでしょうか。

タイヤショップのプロに聞く「正しい保管方法」とは

 クルマにおける冬の準備として、サマータイヤからスタッドレスタイヤへの交換が挙げられます。

 そこで気になるのが、交換したサマータイヤの保管方法です。タイヤは保管方法によって劣化具合に差が出るといわれていますが、正しい保管方法はどういったものなのでしょうか?

スタッドレスタイヤへの履き替えの作業
スタッドレスタイヤへの履き替えの作業

 普段は雪の降らない都心部でも、年に数回は雪に見舞われることもあり、日常的にクルマを使用するためにスタッドレスタイヤに履き替えるユーザーは少なくありません。

 持込出張タイヤ交換をメインに東京・神奈川に4店舗を構えるタイヤフィッターのサブマネージャー、本田 奨さんに話を聞きました。

――タイヤの保管方法で気をつける点はどこでしょうか。

 まずは日の当たらない風通しのよい場所に保管するというのが大切です。紫外線はゴムの劣化を早めてしまいますし、湿度が高い場所もタイヤに悪影響を与えてしまいます。

――タイヤを保管するときの置き方はどうするのがベストですか。

 タイヤラックに縦置きで保管する人もいるようですが、ベストは横にして積み上げる形です。タイヤラックに保管すると、タイヤの重みが点でかかってしまうため、変形の可能性があります。横に寝かせて置くと、面でタイヤの重さを受けられるので変形のリスクが少なく済みます。重ねることで下のタイヤへの負担が気になるかもしれませんが、ホイールに組んである状態であればホイールが支えてくれるので問題ありませんよ。

――それ以外に気をつける点はありますか。

 保管中はタイヤの空気がどうしても抜けてしまうため、それを嫌って空気圧を高めにして保管をする人がいますが、これはタイヤに大きなストレスを与えることになってしまいます。むしろ、空気圧は適正値の半分くらいまで落として保管するほうがタイヤにとってはやさしいですね。

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