「アルテッツァ」登場から20年 レクサス「IS」初代vs最新 スポーティで小さな高級車の変遷

初代発売から15年を経た現行型の「IS」

●2013年発売の最新型IS

ハイパワー過ぎずバランスのよい現行型の「IS」
ハイパワー過ぎずバランスのよい現行型の「IS」

 アルテッツァの子孫にあたる、最新モデルのレクサス「IS」は、どんなクルマなのでしょうか。

 なお、ISという名称は「インテリジェント・スポーツ・セダン(Intelligent sport Sedan)」の略です。

 車種構成は「IS350」「IS300h」「IS300」の3つで、それぞれには「標準グレード」「version L」「F SPORT」が存在します。

 F SPORTでは18インチの大径ホイールのほか、F SPORTエンブレム、ディンプル本革巻きハンドル/シフトノブ、専用デザインのスピンドルグリルやバンパーの加飾が与えられ、よりスポーティな印象へと変更されています。

 一方、version Lでは、クラウンなどにも採用されている「パワーイージーアクセスシステム」や電動リヤウインドウサンシェードなどの快適装備が追加されており、アルテッツァにおける「RS200」が「F SPORT」へ、「AS200」が「version L」へと引き継がれました。

 駆動方式についてはFRをベースとしているものの、IS300hのみAWDが選択可能です。

 ボディサイズは初代と比べるとひとまわり拡大され、全長4680mm×全幅1810mm×全高1430mm、ホイールベースは2800mmとなりました。

 エンジンはIS300に245馬力の2リッター直列4気筒ターボ、ハイブリッドのIS300hには178馬力の2.5リッター直列4気筒に143馬力を発生するモーターが組み合わされ、システム出力は220馬力です。

 トップグレードのIS350には、318馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンが搭載され、トランスミッションは8速ATが組み合わされています。

 現行モデルのISの価格は、もっとも安価なIS300のベースグレードで436万4815円(消費税込)、もっとも高価なIS300h F SPORTでは592万5000円(消費税込)です。

 ちなみにアルテッツァの当時の新車価格が207万円から254万円(消費税含まず)であったことを考えると、20年の時を経て、その価格は単純に約2倍となったことになります。

※ ※ ※

 前述のとおり、アルテッツァは「ハチロク」の再来といわれていました。そして、当時は小型FR車の復活を望む声が高かったのも事実です。

 しかし、トヨタとしては、かつてのハチロクほどストイックなクルマではなく、大人のためのFRスポーツセダンを目論んでいて、ISになってよりそのコンセプトは色濃くなりました。

 実際に初代ISでは「IS F」という5リッターV型8気筒エンジンを搭載する、スーパーセダンが登場しています。

 現行のISでは、そこまで過激なモデルはありませんが、環境性能や安全性能を向上させながら、スポーティセダンとしての地位を盤石なものにしていたのです。

初代ISと最新型IS プレミアムスポーツセダンの進化を画像でチェック(14枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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