真夏の渋滞でエアコンが効かない? 「炎天下+渋滞」で暑い車内を冷ます方法とは
夏場のドライブ中にハマりたくないのが渋滞です。暑さも加わると普段よりもイライラしてしまいすが、そんなときに、エアコンが効かなくなったらどうすれば良いのでしょうか。

クルマのエアコン、渋滞だとなぜ冷えなくなる?
炎天下でのドライブで、渋滞にはまるとエアコンを最低温度にしていても、冷気が出なくなる場合があります。「炎天下+渋滞」で熱くなった車内を 高速道路など一定速度で走っているときは、外気温が35度以上の猛暑でもエアコンが効いて快適さをキープできますが、渋滞でノロノロ走行になると一気にエアコンの効きが悪くなる、という現象がおこることがあります。
渋滞でエアコンが効かなくなるのにはどんな理由があるのでしょうか。カーエアコン世界シェア第1位の株式会社デンソーの広報渉外室は次のように説明しています。
「クルマ用のエアコンは冷却システムにおいて、走行時にエンジンルームに入ってくる風(走行風)を利用しています。
走行中は、風の力を借りて効率よく冷たい風を車内に送り込むことができますが、停車中または、渋滞でノロノロ運転になるなど、一定のスピードでの走行ができなくなるとコンデンサに十分な風が当たらなくなります。
走っていれば自然にエンジンルームを冷やす効果のある風の力が、渋滞時には弱くなってしまうため、エアコンの効きが悪くなるのです」
では、「渋滞+炎天下」でも冷房効果を高めることはできるのでしょうか。冷房効果をアップさせるエアコンの使い方については、次のように話します。
「まず、周囲のクルマから発せられる熱、熱い空気をシャットアウトするために内気循環にします。そして設定温度を下げる前に風量を最大にします。
温度を下げると燃費に大きく影響するため、まずは風量から調整し、エアコンの風が直接体にあたる位置にルーバーを調整します」(デンソー広報渉外室)
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また、アイドリングストップのON/OFFもエアコンの効きに関係し、最近のアイドリングストップ装置は、エアコンの作動や車内の温度を感知して自動で作動するようになっています。
エアコンを使っていても室内の温度が約30度以上のときには、アイドリングストップが自動でOFF(つまりアイドリングストップしない)になりますが、エアコンを使っていない場合はアイドリングストップをするなど、状況を感知しながら自動でコントロールしているのです。
これと同じ理由で、あくまでも渋滞で冷房効果がなくなり、車内が暑くてたまらないときの応急処置として、アイドリング時のエンジン回転数を1500から2000回転程度まで上げる(=コンデンサーファンを回す)方法も一時的ですが、涼しい風を出すためには効果的な場合もあります。
冷ます方法はあるのでしょうか。








