ホンダ「新型スーパーワン」発売! ワイド&超ショートボディの「俊足スポーツEV」に! 「ホンダらしさ」全面に打ち出す狙いとは
ホンダは2026年5月21日、小型EV(電気自動車)「Super-ONE(スーパー ワン)」を発表しました。「走りの楽しさ」を前面に打ち出し、これまでのEVの常識を覆した「ホンダらしいFUNなEV」に仕上がっているといいます。どのようなクルマなのでしょうか。
国内EV人気のけん引役となるか
2026年5月21日、ホンダは小型EV(電気自動車)の新型車「Super-ONE(スーパーワン)」を発表しました。
すでに4月16日より販売店での先行予約が始まっていましたが、5月22日より正式に発売されます。
新型スーパーワンは、軽商用EV「N-VAN e:(エヌバンイー)」、軽乗用EV「N-ONE e:(エヌワンイー)」に続く、国内向け新世代EVの第三弾モデルです。
開発責任者の堀田 英智LPL(ラージプロジェクトリーダー)は、次のように話します。
「新型スーパーワンは、N-ONE e:をベースに、自分たちがつくりたかった“FUNなEV”としてさまざまな検討を重ねながら、検討を進めてきました。
キーワード「気持ち昂(たかぶ)る」をもとに、グランドコンセプトに「e: Dash BOOSTER(イーダッシュブースター)」を定めています」
車名のスーパーワンについても、これまでのEVの常識や軽自動車規格の枠を超越する存在(Super)として、ホンダならではの唯一無二(One and Only)の価値をユーザーに届けたいという思いを込めたといいます。

新型スーパーワンは、軽EVのN-ONE e:をベースに、トレッドを拡幅した専用シャシを採用することで全幅を拡大。さらにN-ONE e:と同じ29.6kWhの薄型・大容量バッテリーを床下中央に配置し、重量物の集中化と低重心化を図りました。
ボディサイズは全長3580mm×全幅1575mm×全高1615mm、ホイールベース2520mmです。
国内で販売される乗用EVクラス最軽量級の車両重量1090kgを達成し、従来の小型ガソリン車を上回る低重心化も実現しています。
意のままの安心感あるハンドリング性能を発揮するとともに、軽量化により航続距離274km(WLTCモード)をマークするなど、走りの楽しさと日常での実用性を兼ね備えました。
さらに新型スーパーワン独自の機能として、専用開発のドライブモード「BOOSTモード」も搭載され、最大出力を通常モードの47kWから1.5倍の70kW(約100ps)へと拡大し、力強く鋭い加速を可能とします。
堀田LPLは、「軽量・低重心ボディと、電動モーターによるハイレスポンス・ハイトルクの走りは、数値以上の刺激的な体感だ」とその楽しさについてアピールしています。
このBOOSTモードの際には、7段変速のようなギアチェンジの感覚を再現した「仮想有段シフト制御」と、アクセルなどの操作に応じて迫力ある仮想のエンジンサウンドを車内に響かせる「アクティブサウンドコントロール」を連動させ、EVながらエンジンを意のままに操るような運転感覚が得られる仕掛けも搭載されました。
ステアリングのパドル操作による変速もできるほか、メーターに仮想のエンジン回転数を示す疑似タコメーターを採用するなど、ドライビングを積極的に楽しむことができます。
堀田LPLも「まるでガソリン車を操っているようなリアルな感覚でクルマを運転できます」と、その効果について太鼓判を押しています。
このほか、通常のドライブモードでは青色に発光する助手席のロングイルミネーションも、BOOSTモードでは紫色に変化させ、ドライブの高揚感をさらに演出します。
そんな新型スーパーワンの外観は、見た瞬間に「FUN」が伝わる明解さを狙いデザインされました。
左右の張り出し部が角張った形状を持つ前後の「ブリスターフェンダー」(タイヤを囲むアーチ部分)は、ロー&ワイドなスタンスを際立たせ、力強さを演出します。
専用エアロパーツは、前後に専用のエアダクトを備え、走行性能を支える実用性と機能美を両立しました。
いっぽう内装は、水平基調のインパネを持つN-ONE e:の仕様をベースに、サポート性の高い専用表皮のスポーツシートを採用し、外観同様にFUNなインテリアとしました。
コネクテッド機能は、Google搭載の9インチ「ホンダコネクトディスプレイ」を搭載し、専用車載通信モジュールとともにユーザーのEVライフをサポートします。
さらにホンダの小型Aセグメントモデルで初の「BOSEプレミアムサウンドシステム」(8スピーカー)を標準装備。13.1Lの大容量サブウーファーをはじめとする8スピーカーで、迫力のサウンドを味わうことができます。
新型スーパーワンは1グレードのみの展開で、車両価格(消費税込)は339万200円です。
ボディカラーは、宇宙に向かって上空を走る雷「ブルージェット」をモチーフにしたインパクトの強い専用色「ブーストバイオレット・パール」をはじめ、「クリスタルブラックパール」「プラチナホワイトパール」「チャージイエロー」「ルミナスグレー」の各モノトーン5色が用意されます。
さらに、クリスタルブラックパールを除いた4色をベースにブラックルーフの2トーンカラーとした4パターンも設定され、あわせて9つのカラーバリエーションをラインナップします。

※ ※ ※
ホンダは2021年、「EV/FCEV(水素燃料電池車)の販売比率を、2040年にグローバルで100%にする」と発表しました。
しかしその後の2026年3月、突如として北米で生産を予定していたEV3車種の開発・発売の中止を決定するなど、EVを主体とした四輪車電動化戦略の見直しをおこない、5月14日に発表された「2026 ビジネスアップデート」では、足元で需要の高いハイブリッド車に新型車の開発・生産リソースを再配分するとしています。
いっぽうで同日の発表では、国内の主力軽乗用車「N-BOX」のEVモデルを2028年に導入する方針も明らかにしています。
前述の通り、現在ホンダの国内向けEVは、市場シェアの高い軽などの身近な小型モデルを中心とした展開を図ることで、まだ低いEV普及率を高めていく戦略をとっています。
この先第4・第5の小型EV導入が期待されるなか、「ホンダらしさ」を前面に打ち出した新型スーパーワンが、国内EV人気のけん引役となるのか、販売動向が注目されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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