東名〜伊豆の下田“直結”へ! 「半島の先」まで“信号ゼロ”! 歴史的難所“天城越え”通過する「伊豆縦貫道」とは? 「90分も短縮」で全通すれば「沼津から1時間」 進捗はどうなのか
伊豆縦貫道の工事が進んでいます。どのような道路で、開通したらどう便利になるのでしょうか。
沼津〜下田「90分短縮」する超・快適道路
静岡県の伊豆半島へのアクセスを飛躍的に向上させる「伊豆縦貫道」の工事が進んでいます。
どのような道路で、開通したらどう便利になるのでしょうか。
伊豆縦貫道は、静岡県沼津市から、伊豆半島の先端である下田市を結ぶ、延長約60kmにおよぶ道路です。関東・東海エリアの住民にとって人気の旅行先である伊豆半島各地の観光スポットまでのアクセスを改善します。
沼津から国道1号「東駿河湾環状道路」、有料の「修善寺道路」、国道414号「天城北道路」、国道414号「天城峠道路」、国道414号「河津下田道路」で構成されています。
以前は下田まで行くのに延々と下道を走る必要があり、東伊豆回りの国道135号か、西伊豆回りの136号など、狭くてクネクネが続く海岸線ルート、もしくは難所の天城山を超える国道414号を通るしかありませんでした。
伊豆縦貫道では、沼津からそのまま内陸部を自動車専用道路として抜け、下田まで直結。全通すれば、沼津から下田までの所要時間が「150分」と途方もなく遠かったのが、60分と半分以下に短縮されると見込まれています。
現在のところ、沼津からは県が管理する有料バイパス「伊豆中央道」を経由して、伊豆半島の中部、天城北道路の月ケ瀬ICまでが開通。そこから先はブツ切れで、河津下田道路の北側、河津七滝(かわづ ななだる)IC~河津逆川(かわづ さかさがわ)IC間の延長3kmが開通済みとなります。
残るは天城峠道路と、河津下田道路南側の大部分です。

さて気になる進捗ですが、天城峠道路21.6kmのうち、現在のところは、北側の月ケ瀬ICから茅野(かやの)ICまでの約5.7kmが2023年に事業化。工事に向けて準備が進められています。
ただし2024年3月末時点で、事業の進捗率は約1%にすぎず、用地取得は0%という状態です。
まずは工事の着手に向けて、用地買収と調査設計が第一段階となります。開通予定年度はざっくりと「2030年代」となっているだけで、具体的な目処は公表されていません。
そのさき、河津七滝ICまでの区間はいわゆる「天城越え」となる、かなりの難所となっています。高架やトンネルなど、複数の構造物を敷設する必要があり、さらに険しい地質に阻まれ、工事も難航しそうです。
都市計画自体は2023年に決定しており、概略ルートも決定。あとは事業化を待つのみの状態で、2027年度以降に事業化箇所として採択されるか、注目が集まります。
そのさき、河津下田道路12.5kmでは、河津七滝IC〜下田北IC(仮称)までの6.8kmを「II期工区」、下田北IC〜下田IC(仮称)までの5.7kmを「I期工区」として、分割して工事が進められています。
先出の通り、2023年3月にII期工区のうち、河津七滝IC~河津逆川IC間の3kmが開通し、開通前14分の所要時間がわずか3分に短縮され、さっそくポテンシャルを発揮しています。
残るII期工区で未開通となっている3.8kmは、200m少々の「2号トンネル」と、1.5kmの「3号トンネル」があり、2024年3月には2号トンネルの工事がスタート。2025年4月には貫通し、2026年1月の時点ではトンネル内側の壁をつくる覆工が完了しています。
3号トンネルも現在掘削中で、そのほか下田北ICまでの区間では、橋梁の建設や開削など、工事が着実に進行中です。
また、下田側のI期区間も徐々に工事が進んでおり、2026年1月時点では各ICの整備のほか、地盤改良などが少しずつ進んでいます。なおI期区間は4つのトンネルがありますが、まだ貫通はしていません。
まだまだ全通には相当な時間がかかりそうですが、伊豆半島は下田のみならず、西伊豆の松崎や雲見、東側の河津や蓮台寺など観光地が多く、有数の観光名所となっています。
念願の全通を果たせば、ひたすら遠かった下田がぐんと近くなることに加え、海岸線ルートや峠道を通らなくて済み、救急車など緊急車両の到着・搬送時間の低減、さらに災害に強い道路ネットワークの確保が実現します。
未事業化区間の行方も含め、今後の動向に注目です。
Writer: くるまのニュース編集部
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