免許不要で乗れる「LUUP」の新車両「シートボード」が楽しい! デコボコ路面でも安定感アリ! 日本人にピッタリのサイズで誰もが乗りやすい車両に

電動モビリティに造詣の深い近藤スパ太郎さんがLUUPの新車両「電動シートボード」について解説します。

利便性にも配慮されたシートボード

 こんにちは! 最新のモビリティに興味津々の私、近藤スパ太郎です。特に電動モビリティは多種多様な乗り物が登場していますよね。

 LUUPは2025年の11月から、新車両「電動シートボード」のシェアサービス運用を開始しました。電動キックボードよりもタイヤが大きくカゴ付き、座って乗る100%電気で走る特定原付(特定小型原動機付自転車)の車両です。

 実際に乗ってみると、電動キックボードよりも乗りやすく、「こだわって開発したな!」と感じる車両でした。

 電動シートボードは、立ち乗り操作に不安がある人、中距離移動をする人や荷物がある人など、電動キックボードや電動アシスト自転車で対応しきれていなかったニーズをカバーするべく導入されました。

 まずは約440カ所のポートがある横浜エリアに100台を投入し、検証して順次台数を拡大し、2026年の春以降には横浜以外にも展開を広げる予定です。

 利用料金は既存車両と同じで、横浜エリアの場合はライド基本料金50円、時間料金は1分あたり15円で利用できます。

 ボクは当初、シートボードは既存の電動キックボードにシートを付けたのだろう……と思っていました。というのも、小型モビリティのシェアサービス世界最大手の「Lime(ライム)」の電動シートボードの「Gen4.1」シリーズは、電動キックボードにシートを付けているからです。新規に開発するよりも、「安価・簡単・素早く」シートボードへ車両変更が可能というメリットがあります。

 ですが欧米人サイズで設計されているため、座るとシートが高め、ハンドルも少し高くて遠いため、コーナリング時に外側の腕が伸び切ってしまい、操作がしにくい場合があります。

LUUPの新車両「電動シートボード」。100%電気で走る特定原付で、操作性と走行安定性が良く快適な移動が可能です
LUUPの新車両「電動シートボード」。100%電気で走る特定原付で、操作性と走行安定性が良く快適な移動が可能です

 しかし、LUUPの電動シートボードは新規に開発された事に驚きました。おそらく相当な開発費が掛かっています。その甲斐もあってか日本人サイズに設計され、誰もが乗りやすい車両に仕上げられています。

 電動シートボードを電動キックボードと並べてみると、フレーム形状も異なり、ハンドルが低いこともわかります。また「自転車ではない」とひと目でわかるデザインにもこだわったそうです。

 大きな特徴でもある外径12インチの大きめのフロントタイヤ(電動キックボードは10インチ)、キャスター角を少し寝かせた、ストローク長めのサスペンションを採用するなど、走行安定性と快適性を向上させています。

 リヤタイヤにインホイールモーターを搭載した後輪駆動式、前後ドラムブレーキなどは電動キックボードと同じです。

 跨ってみるとシートが低くて足つき性が良く、ハンドルまでの距離も高さも丁度よく、乗車姿勢が楽ちん。小柄な方でも操作しやすいように配慮されています。

 それに厚みがあるシートは座り心地が良い上に、ステップボードの幅が240mmあるため、靴のサイズが28cmの足デカなボクでも両足を揃えて乗車でき、窮屈さはありません。

 走り出しは路面を蹴って助走する必要がなく(Limeは蹴って助走が必要)、スロットル操作のみで走り出すためバランスを保ってスタートできます。

 やはりフロントタイヤが大きくなり、キャスター角も大きくしたことで、走行時の安定性能は電動キックボードよりも格段に良くなっていて、楽しさすら感じられます。

 前後タイヤの種類は空気を入れない硬く摩耗に強いソリッドタイヤ(ノーパンクタイヤ)ですが、石畳みなどのデコボコ路面でもグリップ力があり、コーナリングやブレーキング時も安定感があります。

 利便性に配慮された点も多く、ウインカーは操作しやすいスライド式、シート後方にグラブバーが備わっているため駐輪時の出し入れがしやすいです。

 容量14.4Lのカゴは落下防止のフック付き。スマホの付け外しがとても簡単になったスマホホルダーもLuup自社開発だそうで、大型スマホやリング付きのスマホカバーにも対応しています。とても使い勝手が良いので自分のバイクや自転車に付けたい感じ。「スマホホルダー単体で販売して下さい!」と伝えておきましたが、願いが叶うかどうか……。

 そして意図しない誤発進を防ぐためのパーキングスイッチを装備して安全性にも配慮。作動中はメーターパネルにP表示とハンドルポスト部がオレンジに光ります。

 今回の走行では急坂の体験が出来ませんでした。電動キックボードならモーターパワーが足りないシーンでは路面を蹴れば速度が少し回復しますが、シートボードはキックがしづらい構造のため、どの程度の急坂まで登れるのか、気になる所です。しかしながら、やはり座って乗ることで安心感があることも実感しました。

 Limeは電動シートボードの利用者が圧倒的に多く、現在は車両の殆どがシートボードに切り替わりました。おそらくLUUPも電動シートボードの利用者が増え、今後電動キックボードからシートボードに切り替わっていくのでは? と思います。

 LUUPは極めて倒れにくい3輪の特定原付も開発しています。今後の新モビリティに期待したいところです。

■LUUP電動シートボード主要諸元
●長さ:1294mm×幅:595mm×高さ:1115mm
●最高速度:車道モード20km/h・歩道モード6km/h
●重量:約39kg
●耐荷重:100kg
●カゴ容量:約14.4L(開口部:幅235mm×長さ375mm/底面部:幅235mm×長さ225mm/深さ:205mm

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Writer: 近藤スパ太郎

タレント/プロデューサー。 中型免許、大型二輪免許、小型船舶2級・特殊免許を持つ乗り物好き。ハーレーでアメリカのルート66を全走破し、ロシアンラリー二輪部門出場やチベットチョモランマツーリングなど芸能界きってのバイク好き。
堺正章氏の付き人時代には、ベントレー8やターボ、マセラティ・クアトロ・ポルテ、グランド・ワゴニアなどを仕事で運転していた経歴もある。芸名はクルマ・バイク好きとして知られていた故・伊丹十三監督に、映画「スーパーの女」に出演した時に命名された。
環境番組のパーソナリティを担当して以来、電動モビリティや、環境に配慮した次世代技術に興味津々。俳優・MC・リポーターのほかWebメディアSPANGSSの運営や、制作・芸能プロダクションSPANCHOOSの代表も務める。

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