全長5m超えの斬新「“4WD”スポーツカー」に注目! 超軽量ボディに7L「V10」エンジン搭載で“めちゃ速そう”! ド迫力の「5本出しマフラー」採用のダッジ「SRTトマホークVGT」とは
世界的な人気を誇るレースゲームシリーズ「グランツーリスモ」のために、ダッジが本気で「20年後の未来」を考えたらどうなるか。その答えとして誕生した「SRT トマホーク」は、もはや自動車の常識を遥かに超越したモンスターマシンでした。
究極のV10搭載のスポーツカーとは
1997年に誕生した「グランツーリスモ」シリーズは、2025年6月25日時点で累計販売本数1億本を突破した世界的なドライビングシミュレーターです。
実車の挙動やエンジン音、さらには内装の質感まで徹底的に再現し、単なるレースゲームを超えた「カーライフ・シミュレーター」としての地位を確立。
2013年からは、世界中の自動車メーカーやグローバルブランドが理想のスポーツカーをデザインする「ビジョン グランツーリスモ(Vision Gran Turismo=VGT)」プロジェクトを展開しており、メルセデス・ベンツやマツダなどの他、ブルガリなど、自動車メーカー以外のブランドも参加してきました。
そのなかでもダッジが提示した「SRT トマホーク」は、ひときわ異彩を放つ1台です。
このモデルは、2035年モデルと設定された未来のマシンで、“20年後を見据えた未来の高性能コンセプト”と発表されました。
ダッジのマッスルカーとしてのアイデンティティを未来へと昇華させたその姿は、大きく絞り込まれたウエストラインと、キャビン背後に露出した脊柱のような構造が特徴的なシングルシーターです。

中空カーボンナノファイバーやグラフェンなどの最先端複合素材を使用した超軽量構造を採用し、5本出しのエキゾーストパイプや、ホイールハウス内の空気を抜くための排気口を備えた機能的なディテールが、未来のスピードマシンの迫力を物語ります。
ボディ各所には空気圧で瞬時に作動する「アクティブ・エアロダイナミクス」が配置され、ダウンフォース発生のみならず旋回力の制御までも行います。
さらに、想像を絶するコーナリングGからドライバーを保護するため、最上位モデルでは専用の「Gスーツ」着用が設定されるなど、まさに地を飛ぶ戦闘機といった趣です。
パワーユニットには144度のバンク角を持つ7リッターV型10気筒エンジンを搭載し、これに圧縮空気を利用した「ニューマチック・ハイブリッドシステム」を組み合わせています。
V10エンジンが後輪を、空気圧ユニットが前輪を駆動するハイブリッドAWDシステムを採用し、トランスミッションには7速DCTを搭載しています。そのスペックは仕様ごとに異なり、公道仕様の「S」は総合最高出力1007馬力、最大トルク679Nmを発揮。レース仕様の「GTS-R」では1450馬力、最大トルク975Nmにまで高められ、フルエアチャージ時の車両重量はわずか663kgに抑えられています。
最上級の「X」にいたっては、最高出力2590馬力、最大トルク1214Nmという驚愕の数値を叩き出し、車重は749kg、最高速度は時速650km以上とされています。
ボディサイズは、S、GTS-R、Xが全長5040mm×全幅2250mm×全高940mm、ホイールベース2988mm、極めてワイド&ローなディメンションとなっています。
ゲームのレギュレーションに合わせた「Gr.1」仕様では、全長5141mm×全幅2244mm×全高974mmのサイズに、最高出力703馬力・最大トルク595Nmを発生するパワーユニットを搭載。車重は950kgと超軽量。駆動方式はMR(ミッドシップ・リアドライブ)という独自設定となっています。
初登場は2015年6月26日、プレイステーション3用ソフト「グランツーリスモ6」のアップデート配信でした。以降、「グランツーリスモSPORT」や最新作の「グランツーリスモ7」にも収録され、シリーズを象徴する1台となっています。
これらは現在の市販車へ直接フィードバックされるものではありませんが、SRT部門がバイパーなどで培ってきたハイパフォーマンス技術の限界を追求したこの一台は、ダッジというブランドが持つ「極限のスピードを追求する」姿勢を世界に強烈に印象づけました。
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SNSでは、このマシンの圧倒的な性能に対するダッジファンからの反響が絶えないようです。特に最新作では、特定コースを短時間で周回して賞金を稼ぐ、通称「トマホーク金策」の象徴として多くのユーザーに親しまれてきました。
SNS上では「加速が凄すぎて目が追いつかない」といった驚きや「制御不能な怪物だ」との畏怖が寄せられています。
さらに実戦的な仕様については「ダウンフォースが強力で、高速コーナーの安定感が抜群に高い」と、純粋なレースカーとしての完成度を高く評価する意見も目立っています。
20年後の未来を感じさせるこの夢のマシンは、今なお多くのプレイヤーを圧倒し続けています。その異次元の走りは、まさにダッジの魂を体現しているといえそうです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。








































