あれ、もうすぐ? いつ「新東名」全線開通? 「1日も早い開通目指す」 最後の未開通区間はドコ? 28年度以降となる見通し、現状は?
東京と愛知を結ぶ新東名高速道路のうち、唯一未開通となっている神奈川県・新秦野ICから静岡県・新御殿場IC間の開通予定時期が、当初の計画から1年以上遅れる見通しとなりました 。2025年11月4日の連絡調整会議で発表されたもので、高松トンネルにおける湧水や地山崩落などの難工事が主な要因です。改めて現状を振り返ります。
■調査結果と開通時期の延期
2025年11月4日に開催された「E1A新東名高速道路(海老名南JCT~御殿場JCT)連絡調整会議(第7回)」において、高松トンネルのボーリング調査結果と開通時期の見直しが報告されました。
掘進が進行したことで、未掘進区間のほぼ全域に対して坑内から超長尺ボーリング調査を実施することが可能となりました。
東坑口側および西坑口側の切羽から追加で実施した調査の結果、未掘進区間全体にわたって不連続な地層が継続していることを確認。
亀裂が発達し風化した脆弱な地山が広範囲に及び 、複数地点から毎分0.1トンを超えるような大量湧水も観測されています。
この結果から、今後の掘削においても断層破砕帯が断続的に存在すると推定されています。
これらを踏まえ、高松トンネルは2025年秋時点で、今後の掘削が月進50m程度で進んだとしても、貫通までに少なくともあと1年以上を要すると試算されました。
さらに貫通後には、仮設の湧水処理設備の機能を維持しながらの撤去や、トンネル覆工、舗装工事、設備工事などの仕上げ作業が必要となります。
そのため、新秦野ICから新御殿場IC間の開通時期については、予定していた2027年度(令和9年度)から少なくとも1年以上遅延する見込みとなりました。
これにより、開通予定は令和10年度(2028年度)以降へと見直される形です。
今後の具体的な開通時期については、工程精査を進め、高松トンネル完成の見通しが立った段階で改めて公表されます。

■安全最優先で進む建設工事
工事が難航する高松トンネルでは、施工時に得られたデータを基に、脆弱な地山や断層破砕帯に対する対策工が選定されています。
これらの対策工は有識者に妥当性を確認した上で実施され、脆弱地山対策としては、地山安定のために掘削断面上部に鋼管を建て込み薬液を注入する「長尺鋼管フォアパイリング」が打設されています。
湧水箇所や亀裂間には「ウレタン系注入材」を注入し、止水効果や地盤の安定化を図っています。
また、掘削面崩壊防止と地山の緩み抑制のために掘削面にコンクリートを吹き付ける「鏡吹付コンクリート」を実施し 、早期に断面を閉合してトンネルの変形抑制と構造の安定性を確保する「インバートストラット」も併用。湧水処理のための設備も増設され、対応にあたっています。
※ ※ ※
2027年秋の連絡調整会議における意見交換では、周辺自治体から事業の着実な推進を求める声が上がりました。
2027年度の開通に向けて周辺道路の整備や工業団地の誘致など周辺のまちづくりに着手している地域もあり、小山スマートICから新御殿場IC間の早期供用を要望する意見も出されています。
同時に、技術的な難易度が高く厳しい条件下での施工であることに理解を示しつつ、安全を最優先に一日でも早い開通を目指すことや、沿線地域へのより丁寧な説明および情報提供を求める意見が寄せられています。
事業者である中日本高速道路は、引き続き安全を最優先に工事の進捗を図りながら工程短縮に努め、1日も早い開通を目指すとしています。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。












































