斬新「“後輪駆動”コンパクトカー」! 全長4.2mボディに“専用デザイン”&「650馬力」エンジン搭載! スポーティな「豪華内装」も魅力!“歴代最強”のフォルクスワーゲン 「ゴルフGTI W12-650」オーストリア公開モデルとは?
フォルクスワーゲンはかつて、6リッター12気筒エンジンを搭載し、650PSという高出力を発揮する特別な「ゴルフ」を公開していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
羊の皮を被った狼! 650馬力の爆速ホットハッチ!
市販化には至らなかったものの、その革新性や斬新さから、ファンのあいだで話題となっているコンセプトカーは数多く存在します。
フォルクスワーゲンはかつて、「ゴルフ」の小さなボディに6リッターの巨大なエンジンを搭載したモンスターマシンを公開していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
1974年の誕生以来、ゴルフは世界のベンチマークとして認知されているロングセラーの自動車です。
ホットハッチの初代「ゴルフGTI」が発売されたのは1976年のことで、2026年はGTI誕生50周年を迎える節目の年となります。

日本では2005年から2009年にかけて販売されていた第5世代ゴルフGTIをベースに、さらなる性能向上を図ったコンセプトカーが「ゴルフGTI W12-650」です。
同車は2007年、オーストリアで開催されたフォルクスワーゲンのGTIミーティング「ヴェルターゼー」で発表されました。車名の「W12」はエンジン形式、「650」は最高出力を表しています。
ボディサイズは全長4200mm×全幅1880mm×全高1420mm。ゴルフGTIのボディをベースとし、ドアやボンネット、ライトはそのまま採用。全幅は約160mm拡大され、車高は約76mm低くされています。
空力性能向上のため、フロントには巨大なエアインテークを装着。カーボンファイバー製ルーフには、リアのラジエーターへ空気を送る冷却スクープが取り付けられました。
リアウインドウやCピラーは空力最適化のために形状が変更され、床下にはディフューザーが装着されています。
タイヤはベースモデルよりも大きい19インチに拡大されていますが、ホイールデザインは標準のGTIに似せたものとなっています。
インテリアにはブラックのアルカンターラレザーを採用。電子制御などの各種操作スイッチはダッシュボード中央に配置されています。さらに驚くことに、助手席のグローブボックスには消火器が備え付けられています。
フォルクスワーゲングループ各社のハイパフォーマンスモデルに使用されていたパーツも一部流用されています。
前輪ブレーキはアウディ「RS4」、後輪の車軸とブレーキはランボルギーニ「ガヤルド」、ギアボックスはフォルクスワーゲン「フェートン」のものが使われています。
パワートレインは、最高出力650PS/6000rpm・最大トルク750Nm/4500rpmを発生する6リッターW型12気筒ツインターボエンジン。トランスミッションは6速ティプトロニックを搭載します。
ちなみに、このW型12気筒エンジンはベントレー「コンチネンタルGT」に採用されていたものです。
フロントに収まらない巨大なエンジンはリアミッドシップに配置されました。駆動方式も後輪駆動とされており、前輪駆動を守り続けてきた歴代ゴルフGTIには見られない型破りな特徴となっています。
最高速度は201.8マイル(約324.3km/h)、0-62マイル(約100km/h)加速は3.7秒と、小さな見た目からは想像がつかない圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
大排気量の自然吸気エンジンは、ハイブリッドカーや電気自動車の販売比率が高まるこれからの時代、存続の危機に立たされています。
そうした流れのなかで、2007年にお披露目されたW12-650は、純ガソリン車としての「史上最強のゴルフ」といっても過言ではありません。これほど野性味にあふれたゴルフは、後にも先にも現れないことでしょう。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。
































































