日産「爆速“ステーションワゴン”」実車公開! 5速MT&280馬力の「GT-Rエンジン」搭載で「スポーツカー顔負け」! 「ステージア」ベースの“モンスターマシン”「260RS」とは
2026年2月21日、22日にパシフィコ横浜で開催された「ノスタルジック2デイズ2026」に展示された日産「ステージア260RS」について解説します。
GT-Rのエンジンとメカニズムを移植したスーパーワゴン
2026年2月21日、22日にパシフィコ横浜で開催された「ノスタルジック2デイズ2026」。毎年恒例となる「主催者側特別展示」の中に、日産のスーパーステーションワゴン「ステージア260RS」が展示されていました。その「スーパー」さを再確認します。
1996年に登場したステージアは、コンセプトを「プレステージ・ツーリングワゴン」と銘打ち、高級感と高性能を備えたステーションワゴンとして開発されました。
プラットフォームは9代目「スカイライン」(R33型)および7代目「ローレル」(C34型)と共通で、エンジンはRB型の直列6気筒、駆動方式はFRを基本に4WDを用意していました。
型式が「WC34」ということからも、事実上ローレルのステーションワゴンであり、7代目で廃止になったスカイラインワゴンの後継モデルである、といえます。生産も、スカイライン、ローレルと同じく村山工場が担っていました。
エンジンはいずれもRB 型で、2001年に2代目がデビューするまでの間に2リッターSOHCとDOHC、2.5リッターDOHCおよびそのターボ、そして2.6リッターツインターボが設定されました。

RB型の2.6リッターツインターボ……と聞いて、「とあるクルマ」と「あるエンジン」が思い浮かんだかと思います。そう、それが8代目スカイライン(R32型)で復活した「GT-R」に搭載された、名機「RB26DETT」型エンジンです。
初代ステージアには、なんとこのRB26DETT型エンジンを搭載した「260RS」というモンスターグレードが存在したのです。
260RSのデビューは1997年。正しくは「オーテックバージョン 260RS」と称するとおり、組み立てと販売はオーテックジャパン(現・日産モータースポーツ&カスタマイズ)が行いました。
ベースは4輪駆動の2.5リッターモデル「25t RS FOUR」で、GT-Rからエンジン、5速マニュアルトランスミッション、電子制御トルクスプリットフルタイム4WD「アテーサE-TS」、電動SUPER HICAS(ハイキャス)などのメカニズムを移植。最高出力280ps、最大トルク37.5kgmというハイパワーを受け止めるため、サスペンションとブレーキの強化も行われています。260RSは、まさに「GT-Rワゴン」と呼ぶにふさわしいスーパーステーションワゴンでした。
エクステリアでは前後に大型スポイラーを装着。インテリアも各部が専用に仕立てられていました。
1998年には初代ステージア全体でマイナーチェンジが実施され、260RSもフロントグリルやバンパーに変更を受けています。生産台数は前期型が約1000台、後期型が約700台といわれており、当時から貴重な存在でした。
ノスタルジック2デイズに展示された260RSは、GT選手権で活躍したレーシングドライバー松田次生氏が所有する個体です。松田氏はこの他にも歴代のスカイラインGT-RやR35型GT-Rをコレクションする「GT-Rオタク」で、エルグランドなども持つ大の日産党として知られています。
松田氏は、この260RSを2014年に購入。荷物が積めて走る車として260RSが気になっていた松田氏は、2013年にオーテックジャパンが主催した「湘南里帰りミーティング」にゲストとして参加した際、会場に並ぶ数十台もの260RSが並ぶ姿を見て購入を決意したといいます。
置かれているだけで「このクルマはタダモノではない」というオーラが感じられた260RS。販売台数は見込めないかもしれませんが、日産にはぜひ再び、260RSのような破天荒な魅力に溢れたクルマの発売を期待したいと思います。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。


























































