高性能タイヤがこの価格で!? タイから黒船来襲! OTANI「BM2000」をサーキット&一般道試乗レビュー【PR】
クルマ好きといえばタイヤへのこだわりが強く、性能が低いものは避けたいと思う人が多いはずです。しかし、国産タイヤの高価格化が続く昨今では、少しでもコストは抑えたいとも思うことでしょう。今回は、そんなこだわり派でも満足できる性能を持った輸入タイヤ、 OTANI(オータニ)「BM2000」を紹介します。
タイヤは唯一地面と触れるものだからこそしっかりしたものを選びたい
どんなにクルマの性能が向上し、先進的な装備が備わり、エンジン以外の動力源で動く時代となっても、クルマと路面をつなぐ唯一の手段はタイヤです。そういった存在なので、できれば高性能なものを装着しておきたいところです。
とはいえ、純正でもタイヤの大径化が進む現在、タイヤ交換のコストも看過できないというのも正直な感想ではないでしょうか?
そんな悩めるわれわれにとって、安価かつ性能が担保された輸入タイヤを数多く扱うオートウェイは心強い存在ですが、今回はスポーツ走行を楽しむユーザーにピッタリの新たなタイヤが導入されるとのこと。それがタイのタイヤメーカーである「OTANI(オータニ)タイヤ」の「BM2000」なるモデルです。
この「BM2000」、日本では輸入タイヤ通販大手のオートウェイでしか扱っていないモデルですが、注目すべきなのは価格の安さです。
今回愛車の「ロードスター」に装着した195/50R15サイズであれば、1本あたりの価格は送料税込みで8240円と非常にリーズナブル。4本そろえても3万2960円で買えてしまうので、国産のスポーツタイヤと比べると大きなアドバンテージがあることは言うまでもありません。
タイではメジャーなタイヤメーカー「OTANIタイヤ」は日本でも実績アリ!
そんな「BM2000」を製造するOTANIタイヤは、タイのタイヤメーカーとしては地元タイでトップのシェアを誇る会社です。会社は1964年に設立されましたが、「OTANIタイヤ」ブランドは1986年からスタートさせています。
その翌年には早くも海外輸出を行うなど事業を順調に拡大し、2002年からは日本の農業用車両などを幅広く手掛けるクボタへ新車装着タイヤとしてOEM供給を始めており、農業用車両向けのタイヤとしては日本国内でも知られた存在となっているのです。
今回OTANIタイヤがリリースする「BM2000」は、同社の乗用車向けタイヤの中では最もスポーティなハイパフォーマンスタイヤとなっており、耐摩耗性能を表すトレッドウェアの数値は180となっています。
※トレッドウェアの数値が低いほどハイグリップタイヤになる傾向
筆者の愛車に装着!雨季が存在する国のタイヤだから排水性の高さも◎
今回はこのBM2000を筆者(小鮒康一)の愛車であるマツダ「ロードスター」(NB6C型)に装着し、サーキットを含むさまざまなシチュエーションで走行。さらに、事前に装着をお願いしていた別のユーザー2人にも、タイヤの印象をインタビューしてみたいと思います。
このBM2000の特徴としては、高性能ゴムコンパウンドによって優れたグリップ性能を発揮するのはもちろん、雨季が存在するタイのメーカーらしく、ハイドロプレーニング現象も考慮した最適化した溝が設計されている点もポイントです。
また、タイヤのケース剛性を高めてステアリングレスポンスを高めたほか、大型のショルダーリブと幅広のトレッドデザインがコーナリング性能を高めているとうたっています。
タイヤ自体の剛性をしっかり感じるスポーツタイヤらしいフィーリング
そんなBM2000を履いて走り出してまず感じたのは、見た目から受ける印象以上に静かなタイヤであることでした。トレッドパターンはスポーツタイヤらしい造形となっており、少々のロードノイズはやむなしと考えていましたが、耳障りに感じるような類いのものはなく、街乗りに使っても問題ないレベルなのはうれしい誤算です。
そしてタウンスピードでのコーナリングや交差点などではケース剛性の高さを感じさせ、ステアリングの操作に素直にクルマが動く印象で、スポーツタイヤらしいフィーリング。
ケース剛性が高いことによって乗り心地に悪影響が出る可能性もありそうですが、車高調整式サスペンションキットを装着している筆者のロードスターでは、タイヤを交換したことで乗り心地が悪化したという印象もありませんでした。
実際にサーキットを走行!周回を重ねても変わらないフィーリングが好印象
街乗りではネガな印象はほとんどなかったBM2000、お次は袖ケ浦フォレストレースウェイ(千葉県袖ケ浦市)へ車両を持ち込んで、サーキット走行での印象をチェックしてみましょう。
当日は最高気温が20度を超える暖かな陽気となりましたが、タイヤが冷えている1周目は慎重にペースを上げていきます。1周目でもグリップレベルが明らかに低いという感覚はなく、周回を重ねていっても極端なフィーリングの悪化は認められませんでした。
ペースを上げていくとケース剛性は高いものの、排水性に考慮した深めの溝が災いしてか、ややブロックがヨレる印象があったのと、熱が入ってからも極端にグリップレベルがアップすることはなかったので、ラップタイムの更新を狙うようなユーザーにとってはやや物足りなさを感じるかもしれません。