国道4号に“スルッと接続”の「新バイパス」開通! 35年の歳月で「市内のノロノロ渋滞」解消へ! 信号ほぼ“なし”で仙台方面にも行きやすい国道108号「古川東バイパス」12月開通
2025年12月21日に国道108号「古川東バイパス」が全線開通を迎えました。
効率的な交通ネットワークの実現
国土交通省 仙台河川国道事務所が事業を進めてきた国道108号「古川東バイパス」が、2025年12月21日に全線開通を迎えました。
延長1.6kmのバイパス道路の開通で、周辺にどのような影響をもたらすのでしょうか。

国道108号は、宮城県石巻市と秋田県由利本荘市を結ぶ総延長195.5kmの一般国道です。
東北地方を斜めに横断するように敷設され、宮城県大崎市、秋田県湯沢市などを経由して、太平洋側と日本海側をつなぎます。
古川東バイパスは、国道108号のうち大崎市内にある古川鶴ケ埣(ふるかわつるがそね)から古川稲葉にかけて、東北地方の主要ルートとなる国道4号と接続する区間です。
延長5.1kmのうち、2013年に古川鶴ケ埣から古川馬寄までの延長2.3kmが開通。2020年に古川馬寄から古川宮内までの延長1.2kmが開通しており、12月21日に古川宮内から古川稲葉までの延長1.6kmが開通したことで、1990年からの事業化後、35年の歳月を経て晴れて全線開通となりました。
これまで国道108号と国道4号との接点は、東北新幹線が停車するJR古川駅の北西部で交差するのみで、市街地南東部では数多くの交差点を経由する必要があり、効率的とは言い難い状況でした。
実際に国道108号と国道4号が交差するまでの現道では、平日昼間の旅行速度は40km/h以下の区間がほとんどで、市中心部になると多く区間が20km/h以下となり、国道4号で仙台・岩手両方向に行くまでにノロノロ運転を強いられていました。
また、交通混雑を起因とする事故が多く、交通事故の類型を調査した結果では約65%が「混雑に起因する追突事故」だったそうです。
このような問題を解決するべく敷設されたのが古川東バイパスです。
起点となる古川鶴ケ埣の交差点から伸びた道路は、JR陸羽東線をまたいで、市街地と田園地帯の境界に沿って敷設されており、信号機が設置されていない高架化された区間が全体のおよそ半分をしめます。
残りは3カ所の信号機付き交差点を経て、国道4号に新設された信号機付きの鴻巣交差点に接続します。
これまで段階的に開通してきた古川東バイパスですが、すでに平日昼間の旅行速度は40km/h以上と非常にスムーズな流れを実現しており、現道から交通が転換されたことで死傷事故の発生件数も減少。
歩行者の安全性向上や、大崎市周辺の交通ネットワークの円滑化に一役買っていることが分かります。
全線開通によって、地域の医療拠点である大崎市民病院への救急搬送時間が大幅に短縮される見込みで、重篤な患者の救命率の向上など、地域住民が安心して暮らせる環境作りにも期待できます。
また、国道108号沿いには精密機器や自動車部品などの製造企業が多く並んでいることから、交通ネットワークの円滑化よる輸送効率の向上で、大崎市のみならず宮城県全域、ひいては東北地方の国道4号沿線各地への物流・製造の振興支援となるでしょう。
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(1月7日 10時20分更新)
記事の一部を修正しました。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。














