まさかの「プリウスクーペ」!? ホンダ「インテグラ」ベースでにド迫力ワイドボディד斬新サメ顔”採用の「650vision」が凄かった! GAUS学生が手掛けたTAS2024披露モデルとは
2024年1月に開催された「東京オートサロン2024」で、群馬自動車大学校から発表されたカスタムカー「650vision」が注目を集めました。いったいどのようなクルマだったのでしょうか。
学生製作による超カッコいいカスタムカー「650vision」
例年、千葉県の幕張メッセで開催されるカーファン注目のカスタムカーイベント「東京オートサロン」。さまざまなカスタムカーが出展されるビッグイベントとして、毎回多くの来場者を集めています。次回は2026年1月に開催予定です。
そして、2024年1月の「東京オートサロン2024」では、群馬県伊勢崎市にある群馬自動車大学校(GAUS)カスタマイズ科の学生製作によるカスタムカー「650vision」が注目を集めました。
650visionのベース車両は、ホンダ「インテグラ タイプR(2代目・DC5型)」です。学生により大幅なカスタムが施された同車はどんな内容なのでしょうか。

650visionは、GAUS カスタマイズ科が卒業制作の一環として出展したカスタムカーです。ベース車両はインテグラですが、それが分からないほどの大幅なカスタムが施されました。
華やかなイエローのボディカラーでまとめられた650visionのフロントフェイスには、トヨタのハイブリッドカー「プリウス」現行モデルのヘッドライトとヘッドライトカバーが流用されています。
最近のトヨタ車ではおなじみの「ハンマーヘッドデザイン」に、開口部の大きなロアグリルが加えられました。
正面からのルックスは、見る人に強烈なインパクトを与える仕上がりです。
ボディサイドには前後フェンダーを装着し、リムの深いホワイトの「ワーク マイスター」ホイールを装着。
一見してインテグラがベースとは思えない大胆なカスタムです。
また、ドアハンドルは撤去され、クオーターウインドウに付けられたセンサーでドアが開閉する機能も装備。
テールにも大幅なカスタムが施され、ダックテール形状のトランク一体型スポイラーを装着。テールランプにはブラックで一文字の灯体が採用されています。
このテールランプはレクサスのコンパクトスポーツセダン「IS」の現行モデル前期型の社外品を使用。それ以外のパーツは学生自ら製作したワンオフで形成されています。
また、リアシート部にはエアサス用タンクが装備され、リアシートバックのパネル部には製作を担当した学生の名前が刻まれました。
650visionについて、製作を担当したGAUS カスタマイズ科の学生は、当時の取材で以下のように説明しています。
「プリウスのクーペがあったら面白そう、かっこよさそうだという想いから製作しました。
650visionの由来は、(現行型)60プリウスの『6』、DC5(インテグラ)の『5』、IS350の『0』、そして近未来的な、コンセプトカーのようなイメージから『vision』となりました。
インテグラをベースに選んだのは、クーペを探していたなかで、昨今の中古車価格の高騰から中古のクーペを買うのは厳しいということで、学校の教材車を探し、インテグラが合うのではないかと思い選択しました」
学生のクルマへの情熱が感じられるカスタムカー650vision。当時のSNSでも「このクルマありだな」「斬新すぎる」「めちゃかっこいい」など、大きな反響を集めていました。
さらには、トヨタ自動車の豊田章男会長がブースを訪問し、「プリウスクーペ公認」のサインをもらったというエピソードつき。
次回の東京オートサロンでも、GAUSの学生による熱い魂が込められたカスタムカーが会場を沸かせてくれるはずです。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。



















































