ホンダ新型「プレリュード味のカレー」登場! “6つの走行モード”を「6つの味変」で表現する衝撃の一皿! 「走りの気持ちよさ」を伝えるカレー屋「プレリュー堂」の狙いと“気になる味”とは?
ホンダは、新型「プレリュード」の発売を記念したスパイスカレー屋「プレリュー堂」を渋谷に期間限定でオープンします。初日には先行取材会が開かれ、開発責任者の齋藤氏、宣伝広報の宮本氏、監修を務めたスパイス料理研究家・一条もんこ氏が登壇し、クルマの“走りの個性”をスパイスで表現するという前例のない企画への思いが語られました。
語られた「プレリュー堂」の狙いとは?
ホンダは2025年12月4日から7日まで、東京都渋谷区のOPENBASE SHIBUYAにおいて、同年9月に発売した新型「PRELUDE(プレリュード)」を記念した期間限定のポップアップイベントとしてスパイスカレー屋「プレリュー堂」をオープンします。
その初日に報道陣向けの先行取材会が開かれ、宣伝広報課の宮本慶浩氏、新型プレリュードのパワーユニット開発責任者である齋藤吉晴チーフエンジニア、そして年間850食のカレーを食べるスパイス料理研究家・一条もんこ氏が登壇。
3人の語り口からは、単なる記念イベントではなく、新型プレリュードの“走りの感覚”をどう伝えるかというホンダの本気の姿勢が伝わってきます。

最初に宮本氏は、今回の企画の背景を丁寧に紐解きました。
「新型プレリュードの特徴であるHonda S+ Shift(後述)による“6つの走りの味変”を、どうすれば若い世代の方々に分かりやすく伝えられるのかと考え続けてきました。その結果たどり着いたのが、スパイス、そしてカレーという普遍的で身近なテーマでした」と語り、発想の起点が“走りの味わいを食で表現する”ことにあったと説明します。
店頭スペースには真紅のボディカラーをまとった新型プレリュードが置かれ、訪れた記者たちの視線を引きつけていました。
2025年9月、24年ぶりに復活した6代目は、グライダーの滑空をモチーフにした「アンリミテッド・グライド」を掲げ、電動化時代のスペシャリティスポーツを体現する存在として設計されました。
宮本氏は「滑らかに伸びるGT、鋭いキレを持つSPORT、包まれるようなCOMFORT…スパイスに例えると、同じカレーでもかけるスパイスで味が変わるように、走りが自在に変化するのが特徴です」と語り、カレーとの親和性を強調します。
続いて、普段はパワートレイン開発の指揮を執る齋藤チーフエンジニアがマイクを握りました。
「今日はカレー開発担当としてお話します」と笑いを誘いながらも、開発者としての視点から今回のカレー企画にかける思いを語ります。
「2025年10月にもんこさんとお会いし、実際にもてぎでプレリュードを走らせていただきました。最初は緊張しておられたのですが、3ラップ目にはドライブモードを切り替えながら走りの違いを楽しんでおられた。その時にもんこさんが“この走りはスパイスに例えると…”と具体的なアイデアを走りながら語られていたのが印象的でした」と、試乗時のエピソードを明かします。
試作段階では開発陣も何度も試食に参加し、味・香り・余韻が走りの感覚と合うのかを議論したといいます。
「乗った瞬間にわかる良さと、じっくりつき合うと深まる良さ。その2つをカレーにも込めたかった」と齋藤氏は語り、走りと味の両立に向き合った開発チームのこだわりを感じさせました。

そして、一条もんこ氏が登壇します。普段は渋谷でカレー教室を月40回以上開催する、いわば“365日カレーの人”。
その彼女でさえ「プレリュードをカレーで表現するという課題は、カレー人生最大の難題でした」と語り、会場を驚かせました。
「最初に試乗した時は緊張でいっぱいいっぱいだったのですが、時間が経つにつれ、日常から非日常へと気持ちが切り替わり、爽快感の質がスパイスの刺激と共通していることに気づいたのです。そこから『これはカレーで表現できる』と思えました」と語り、走りと味の橋渡しをした独自の視点を明かします。
こうして、走りの感覚を味覚と嗅覚に置き換えるという挑戦的な企画が始まりました。もんこ氏は「寝る間も惜しんで、毎日毎日試作を繰り返した」と振り返り、その情熱がプレリュー堂のカレーに込められていることを強調しました。
































































