パイオニア「カロッツェリア」2025年冬の最新モデルを体験レビュー! デモカーで“音の進化”を体感した結果
「楽ナビ」や「サイバーナビ」で知られるカロッツェリアブランドを擁するパイオニアから、2025年冬の最新モデルが登場しました。同社は11月5日に都内でメディア向けの新商品説明会を実施し、併せて実際に新商品を体感できる体験会が開催されました。
比較的手頃な価格で音質が向上できる新スピーカー“Fシリーズ”を体感
「楽ナビ」や「サイバーナビ」で知られるカロッツェリアブランドを擁するパイオニアから、2025年冬の最新モデルが登場しました。同社は11月5日に都内でメディア向けの新商品説明会を実施し、併せて実際に新商品を体感できる体験会が開催されました。

今回の新商品の中でも注目と言えるのが、約7年ぶりのモデルチェンジとなったカスタムフィットスピーカーの“Fシリーズ”と、トヨタ車専用設計の9cm 2ウェイスピーカー、そしてデジタルミラー型ドライブレコーダーのエントリーモデルの3点でした。では早速、これらの新商品が装着された車両たちを順番に紹介していきましょう。
まず体験したデモカーは、スズキのスペーシアです。軽スーパーハイトワゴンとしてN-BOXと人気を二分するスペーシアですが、こちらには新商品“Fシリーズ”の17cmセパレート2ウェイスピーカー(TS-F1750S)をスペーシア専用設計のトゥイーター取付キット(UD-K310)とインナーバッフル(UD-K536)を用いて装着しています。
そこにパワードサブウーファー(TS-WX140DA)をトランクに搭載し、ヘッドユニットは10.1インチの大画面を持つディスプレイオーディオ(DMH-SF900)という構成です。
比較的手頃な価格でそろえることができるスピーカー周りのアイテムの組み合わせとなっていましたが、純正に比べて圧倒的に臨場感のあるクリアかつパワフルなサウンドで、新しい“Fシリーズ”スピーカーの実力をまざまざと感じさせられました。
またドライバーの耳の位置に近い高さかつ最適な向きでトゥイーターを装着できる取付キットもいい仕事をしており、サウンド面で高い効果を発揮するのはもちろん、純正のようにスマートに装着できる点も魅力です。
そして新たなデジタルミラー型ドライブレコーダー(VREC-MZ300D)は、200万画素の前後2カメラで、ナイトサイトに対応しており、昼夜問わずクリアな画像を記録できます。タッチパネルや、配線が目立たないケーブルコネクタ形状、3年間のメーカー保証などが備わりながらも想定の実売価格で3万円台前半と買いやすい価格も魅力で、初めてのデジタルミラー型ドライブレコーダーにもピッタリだと言えます。
ドアスピーカーの交換が難しい最近のトヨタ車でも音質が向上できる!
続いて体感したのは、トヨタのプリウスとランドクルーザー250です。近年のトヨタ車はディスプレイオーディオが純正で備わることで社外品への交換が難しく、ドアスピーカーもセンサーや配線の関係で交換が推奨されていないため、今までのクルマのように気軽にアップグレードができないのが悩ましいところ。

そこでカロッツェリアは、交換が制限されていないダッシュボード左右に備わるスピーカーを交換できる9cm 2ウェイスピーカー(TS-H100-TY)をリリースしました。トゥイーター部は回転させることができるロータリー機構を備えることで、車種ごとに最適な音場を構築できる優れものとなっています。
そしてフロントガラスが極端に傾斜している現行プリウス用には、上記のスピーカーをより適正な角度で取り付けができる車種専用スピーカー取付キット(UD-K401)も用意されています。
さらにサウンドの調整幅の狭い純正ディスプレイオーディオに組み合わせることで、高度な音質調整を可能とするデジタルプロセッサー(DEQ-2000A)も搭載しています。現行プリウス用には車種専用セッティングデータも提供されているので、これを適用すればカロッツェリアが作り上げた理想の音響空間を即体感できるのもうれしいポイントです。
今回は試聴用にデジタルプロセッシングユニットを、オンオフできるスイッチが用意されて聞き比べることができましたが、ONにしたときは明らかにサウンドの解像度が上がり、9cm 2ウェイスピーカーと純正ドアスピーカーの調和も非常に高いレベルに。まるでドアスピーカーも交換したかのような音質となっていたのは驚きでした。















































