ダイハツ「“新型”軽バン eハイゼットカーゴ」どんなクルマ? 「もはや軽バンではない快適性」に驚き! ガソリン車からの「違和感のなさ」も追求! 最新軽EVバンを試乗で試す!
ダイハツが2026年2月2日に発売した新型軽商用BEVバン「e-ハイゼットカーゴ」はどのようなクルマなのでしょうか。若手自動車ジャーナリストの西川 昇吾氏が試乗して確かめました。
単にEV化しただけではない! 「快適性と安定性」向上で疲れにくいクルマに
各自動車メーカーがBEV(バッテリー電気自動車)モデルに取り組みはじめ、軽自動車のBEVモデルも徐々に増えてきました。
そんななか、軽自動車を得意とするダイハツが初めてのBEVモデルとして世に送り出したのは軽商用バン「e-ハイゼットカーゴ/e-アトレー」です。
「働く人のためのクルマ」であるモデルですが、実際に試乗してみると、働く人の移動を快適にできる1台だと感じました。
その名前が現しているように、新型e-ハイゼットカーゴ/e-アトレーは長らく販売されている軽商用バン「ハイゼットカーゴ/アトレー」のBEV版になります。
BEV化に合わせて新開発のシステム「e-SMART ELECTRIC」を搭載するなど、様々な部分が変更されています。
しかし、見た目はハイゼットカーゴ/アトレーとそう大きくは変わりません。実は、見える部分の多くは、むしろ「変えないこと」にこだわったといいます。

特にこだわったのは荷室空間です。最大積載量はもちろん、ハイゼットカーゴ/アトレーからは荷室の寸法を一切変えないことを特に重視したとのこと。
これは既に高く評価されている広い荷室空間を維持したいというのももちろんですが、既存ユーザーがそのまま乗り替えやすくするためにこだわったポイントなのです。
ビジネスユーザーの中には、オリジナルの棚を車内に設置し、自身の仕事で使いやすいようにしている人もいます。そんなユーザーがオリジナルツールをそのまま使用できるように、荷室寸法を一切変えないことにこだわったのです。
ハイゼットカーゴ/アトレーとの最大の違いは、当然ですがパワートレインです。
バッテリーには安全性と耐久性に優れているリン酸リチウムイオンバッテリーを採用し、容量は36.6kWhで航続距離はWLTCモードで257kmとなっています。
搭載されているBEVシステム e-SMART ELECTRICは、トヨタ・スズキ・ダイハツの3社共同開発の中で作られたもので、バッテリーのほかに電力供給ユニットと、インバータやモーター、減速機などを一体化したeアクスルなどから構成されています。
3社の共同開発であったため、軽自動車からBセグメントまでに対応できるモーターが採用されているとのことで、軽商用バンとしてはキャパシティに余裕をもたせたモーターとなっています。
そして注目したいのがeアクスルをリアに配置したことで、リアサスペンションの変更を行った点です。
積載時の登坂性能などを考え、トラクション(荷重)がかかりやすいリアにeアクスルをレイアウトするRWD(後輪駆動)にもこだわったとのこと。
また、積載時に荷物が崩れたりしないように、これまで販売していたエンジンのハイゼットカーゴに近いアクセルやブレーキ、そしてステアリングの操作特性を重視したそうです。
BEVらしいレスポンスが鋭い加速ではなく、慣れたハイゼットカーゴ/アトレーと同じコントロール感にすることで、積み荷にやさしい運転が継続できるようにするための工夫です。
ただし、ハイゼットカーゴ/アトレーよりも、バッテリーなどを搭載する関係で約300kgの重量増となっており、近い操作感覚を実現することに苦労したそうです。

































































