「ドリフト走行」で見物客にケガさせるも反省の色なし!? ブラジル国籍の男ら5人を逮捕! 「サーキットでは満たされない」と供述

東京都内の埠頭(ふとう)の道路で危険な「ドリフト走行」を繰り返したとして、ドリフトチームの関係者の男ら5人が逮捕されました。男らが「サーキットでは満たされない。ストリートでやることに意味がある」などと供述したことに対し、批判の声が上がっています。

ネット上では「免許を与えてはいけない」「二度とクルマの運転ができないようにしてください」などの声も

 警視庁は先日、東京都大田区にある大井埠頭の道路上において、集団で危険なドリフト走行をおこなったとして、ドリフトチーム「日本マジキテル連合」に所属するブラジル国籍の男ら5人を道路交通法違反(共同危険行為)の疑いで逮捕しました。

 男らが「サーキットでは満たされない。ストリートでやることに意味がある」などと供述したことに対し、批判の声が上がっています。

 共同危険行為とは道路交通法第68条に規定された違法行為であり、2台以上のクルマやバイクが共同して「広がり通行」や「蛇行運転」、他の車両を巻き込んで自由を奪う「巻き込み通行」、「信号無視」などの危険な運転をおこなうことをいいます。

 逮捕された5人は2025年12月、道路で改造車5台を連ねてドリフト走行をしながら蛇行運転を繰り返した疑いが持たれています。

ドリフトで逮捕された外国人に怒りの声集まる!(画像はイメージ、toa55/PIXTA)
ドリフトで逮捕された外国人に怒りの声集まる!(画像はイメージ、toa55/PIXTA)

 5人のうちの1人は、上記のドリフト走行中にハンドル操作を誤って見物客の男性2人に衝突、足の骨を折るなどの重傷を負わせたにもかかわらず現場から逃走したとして、すでにひき逃げの疑いで逮捕・起訴されており、その後の捜査によって今回の事件が発覚したということです。

 なお男ら5人のうち1人は容疑を認めた一方で、残りの4人は「他の人とは一緒に走っていない」と共同危険行為の容疑を一部否認しています。

 また5人は危険な走行をおこなったことに関して、「サーキットでは満たされない。ストリートでやることに意味がある」「そこにドリフトコースがあるから」などと供述しました。

 このような反省の色が見られない発言に対してインターネット上では「レーサーになる度胸もなくて、ちょっと条件が悪くなる公道を選択してるだけ」「公道がコースに見えるような奴に免許証やクルマを与えてはいけない」「逮捕されてもこんな馬鹿なことを言ってんの?」など、憤りの声が多数寄せられています。

 さらに「違反の先に潜む危険に気付かない連中が多すぎる。もっと罰則を厳しくすべきだ」「免許取り消し、免許の再取得禁止、車両没収くらいしないとまたやりますよ」「二度とクルマの運転ができないようにしてください」など、厳重な処分を望む声も聞かれました。

 現在、共同危険行為をした場合の罰則は「2年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金」です。

 加えて、行政処分として違反点数25点が加算されるため、過去に免許停止や免許取り消しといった行政処分前歴がない人であっても「免許取り消し2年」の処分が下されます。

 危険なドリフト走行に対しては厳しい規制を求める声が後を絶ちません。

 このような状況を受けて法務省の法制審議会では、自動車運転処罰法に規定する危険運転の類型にドリフト走行(殊更にタイヤを滑らせ又は浮かせることにより、その進行を制御することが困難な状態にさせて、自動車を走行させる行為)を追加する方針を示しています。

 また「一定以上のアルコールを身体に保有する状態で運転する行為」や「一定以上の速度超過で運転する行為」なども新しく危険運転の類型に加えられる見込みです。

 この自動車運転処罰法の改正案は今国会で提出予定であり、もし法案が成立すれば、ドリフト走行による事故で人を死傷させた場合に危険運転致死傷罪が適用される可能性が高まるといえるでしょう。

※ ※ ※

 今回逮捕されたブラジル国籍の男は「ドリフト界のカリスマ」と呼ばれ、公道やサーキットでドリフト走行をする様子をSNSで発信していました。

 サーキット内の運転はともかく、公道でのドリフト走行はクルマがコントロールを失って周囲の車両や歩行者などを巻き込むおそれがあります。

 ドライバー自身が危険な運転をしないことはもちろんですが、周囲の人も危険行為をもてはやしたり盛り上げたりするような言動を控えるべきでしょう。

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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