マツダ「“V8”ロードスター」!? 460馬力「6.2リッターエンジン」ד6速MT”搭載でめちゃ楽しそう! 驚きの30年落ち「2人乗りスポーツカー」が米国オークションに登場
アメリカのクラシックカーオークション「ブリング・ア・トレーラー」において、V8エンジン+6速MTを搭載した1995年式マツダ「MX-5ミアータ」が出品され、落札されました。どんなクルマなのでしょうか。
オーナー自ら製作したV8スワップ・ミアータが登場
アメリカのクラシックカーオークション「ブリング・ア・トレーラー」において、ちょっと変わった1995年式マツダ「MX-5ミアータ」が出品され、落札されました。
V8エンジン+6速MTを積んだ異色のロードスターとして注目を集めています。

マツダのMX-5ミアータ(日本名:ロードスター)は、1989年に初代NA型として登場したFRレイアウトの2シーターオープンスポーツです。
軽量なボディと自然吸気エンジン、そしてシンプルな構造によって「人馬一体の走り」を実現したモデルとして、世界中で高い人気を誇ります。
ボディサイズは全長3970mm×全幅1675mm×全高1230mm、ホイールベース2265mm。電子制御に頼らない素直なハンドリングが特徴で、登場から30年以上が経った今も“原点回帰のスポーツカー”として高く評価されています。
今回オークションに出品された個体は、最終型の1995年式NA型をベースに、製作におよそ2000時間をかけて完成されたという特別な1台です。
純正の軽快さにアメリカンV8の圧倒的なトルクを融合したこの車両は、まさに“異次元ミアータ”と呼ぶにふさわしい存在です。
パワーユニットには、最高出力460馬力を発揮するGM製「E-Rod LS3」6.2リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載。カムシャフトやバルブトレインの再構築に加え、ワンオフのステンレス製エキゾーストシステムを採用するなど、細部まで入念なチューニングが施されています。
トランスミッションは米国トレメック社製のT-56型6速MTで、クラッチにはLS7仕様を採用。強大なトルクに対応するため、クレメンツ・レーシング・エンジンズがバランス調整を行っています。シャシにはシーム溶接とクロモリパイプによる補強を施し、剛性を大幅に高めています。
さらに、サスペンションは調整式コイルオーバー、ブレーキにはウィルウッド製6ピストンキャリパーを装備。足まわりの強化によってV8パワーをしっかり受け止めるだけでなく、ハンドリングのバランスにも優れています。
インテリアはイタリアのスパルコ製バケットシートやクロモリ製ロールバーを備え、快適性と安全性を両立。
レースカーのような雰囲気を持ちながらも、日常で乗れる完成度を維持しており、単なる改造車ではなく“完成されたエンジニアリング作品”と呼べる1台に仕上がっています。
このMX-5ミアータは、新車時にリース契約のRパッケージ仕様として登録され、その後15年間、ターボやエンジン開発のテスト車両として使用された経歴を持ちます。オーナーが再び分解・再構築し、究極の一台を目指して仕上げたのが今回の個体です。
オークションでは入札件数13件、閲覧数は1万6000件を超え、「この内容でこの価格は破格」「ここまで作り込まれたミアータは滅多に出ない」といったコメントが寄せられました。
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今回のオークションでは、世界的にも稀少なV8仕様として高く評価され、4万5500ドル(日本円で約730万円)で落札されました。
Writer: Peacock Blue K.K.
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