新車200万円台! トヨタ「新シエンタ」どこが変わった? 全長4.2m級「ちょうどイイクルマ」のスゴさとは! “かゆいトコ”に手が届いた「改良点」に旧型オーナーも悔しがる!?
2025年8月、トヨタはコンパクトミニバン「シエンタ」の一部改良を実施しました。いったいどのような点が進化したのでしょうか。カーライフジャーナリストのまるも亜希子さんが実際に試乗し、その違いについて確かめてみました。
ちょっぴりタフな「ほっこり系」!? トヨタ「シエンタ」がさらに進化した!
トヨタは2025年8月5日、コンパクトミニバン「シエンタ」を一部改良しました。価格(消費税込み)は207万7900円からです。
外観こそ変化はないものの、中身は大きく進化したといいますが、新たなシエンタはどのような点が改良されたのでしょうか。

市街地でも扱いやすいコンパクトサイズのボディに、両側スライドドアを備えて2列シート・5人乗り仕様と3列シート・7人乗り仕様を設定しているシエンタは、“トヨタ最小ミニバン”として進化してきました。
初代から大切に受け継がれているのは、誰もが安心して快適に過ごせる「やさしいクルマ」であることです。
3代目となる現行モデルは、2022年8月に登場しました。
ほっこりフレンドリー系のデザインながら、ややアウトドアテイストも感じさせる絶妙なさじ加減がお見事。ボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm(FFモデル)のコンパクトさで5ナンバー枠に収まります。
新世代1.5リッター直列3気筒「ダイナミックフォース」ガソリンエンジンとモーターを組み合わせた軽快かつ上質なハイブリッドと、1.5リッターガソリンエンジンの2タイプが用意されています。
そんなシエンタがこのたび一部改良を受け、さらに便利さと安心感が向上したということで、さっそく試乗してきました。
今回の試乗車はハイブリッドの2列・5人乗りモデルで、低いフロアで高さのある大容量ラゲッジを備えるモデルです。
現行モデル登場の際に約6cmほど高くなった全高のおかげもあり、スライドドアの開口部の高さがアップして乗り降りがさらにスムーズになったシエンタ。
室内は天井までの高さが130cm確保されているので、子供が立って着替えをする際にも余裕の空間です。

インテリアの雰囲気は、肌触りのいいニット調素材のシートや落ち着いたカラーコーディネートのインパネなどで、お部屋感覚のホッとする空間。ポケットなどの収納スペースやフックもあり、従来から使いやすさは十分でしたが、今回はシフトサイドポケットが劇的に進化しています。
「手が届きやすいところにドリンクホルダーが欲しい」という声や、「スマートフォンを置く場所が欲しい」という声に応え、500mlのペットボトルがすっぽりと収まるカップホルダーとして使える深さがありながら、上部の工夫でスマートフォンをフラットに置くことができ、充電ケーブルを通すくぼみがあるので充電中の収納もキレイに決まります。
またちょっとした小物入れがあるので、充電ケーブルをはじめコインやキーなどを収納するのにも便利になっています。
前席のアームレストが運転席のみとなることや、後席の背もたれがちょっと低く感じること、後席用のエアコン吹き出し口がないことなど、ミニバンとして欲をいえば気になるところはあるものの、後席の足元までフラットなフロアで見通しがよく、前席から後席へのウォークスルーができる室内は、心地よく便利に過ごせる空間となっています。



























































