276万円から! めちゃくちゃスポーティな「エコモデル」何が進化した? トヨタ「プリウス」の現状は… 改良&特別仕様設定、特徴は?
2023年1月登場の現行型で5代目を数えるトヨタ「プリウス」。最近でも一部改良や特別仕様の設定などが行われています。そんないまのプリウスにはどのような特徴があるのでしょうか。
ハイブリッドカーの代名詞ともいえるトヨタ「プリウス」は、2023年1月登場の現行型で5代目を数えます。
「モノフォルムシルエット」を踏襲しつつ、低重心化と19インチ細幅大径タイヤによるワイドなスタンスを獲得。
顔つきは「ハンマーヘッド」のモチーフを強調するヘッドランプが特徴的で、リヤには薄型一文字テールランプと中央に車名ロゴが配されています。

そんなプリウスですが、2025年7月に一部改良を受け、プラグインハイブリッドに特別仕様車の「G“Night Shade”」を設定しました。
「G」グレードがベースで、フロントロアグリルやリヤバンパーロア、ホイールアーチ、19インチアルミホイールなどがブラックでコーディネイトされています。
前後のトヨタエンブレムや車名とPHEVエンブレムのエンブレムもブラックになり、細部が黒で引き締められています。
インテリアは、ブラック加飾のインパネなど黒を基調とした仕立てになっています。
運転席6ウェイマニュアルスポーティシート、専用ストライプ付の上級ファブリックシート表皮がスポーティで高い質感を表現。
一部改良では、従来メーカーオプションだった人気装備が標準化されています。
「X」をのぞきETC2.0車載器を標準装備。「Z」には、デジタルインナーミラー&前後ドライブレコーダー、「12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)」を標準化しています。
現行型のプラットフォームは、第2世代の「TNGA」を採用。
ボディサイズは、全長4600×全幅1780×全高1430mm。最小回転半径は5.4m。先代は全長4575×全幅1760×全高1470mmで、最小回転半径は5.1mでしたので、全長は25mm長く、20mmワイドになり、40mmも低くなっています。
スポーティな外観を得た反面、狭い場所での取り回しは若干後退しています。
第5世代のハイブリッドシステムに加えて、2.0Lエンジン(サブスクリプションの「KINTO」向けグレード「U」には、1.8Lを搭載)の採用により、走りも磨きあげています。
2.0Lハイブリッド(2WD)は、WLTCモード燃費28.6km/Lを達成。1.8Lの「U」は、同32.6km/Lを誇ります。
プラグインハイブリッドも2.0Lエンジンを搭載しています。
動力性能はプラグインハイブリッドが上で、2.0Lハイブリッドの190PSに対し、223PSのシステム最高出力を発生。0-100km/h加速も2.0Lハイブリッドの7.5秒に対し、6.7秒に短縮。
EV走行距離は、先代から50%以上向上させ、87kmのEV走行距離(19インチ車)を確保しています。
日常の買い物や近距離の通勤などであればその大半をEVとしてまかなえるはず。
そのほか、走りでは「TNGA」の第2世代化によってサスペンションの設計自由度が高まり、ハンドリングや乗り心地を向上させています。
インパネは、7インチTFTディスプレイの「トップマウントメーター」、12.3インチもしくは8インチのディスプレイを中心とした配置で、圧迫感の少ない設計としています。
一方で、先代よりもAピラーがかなり寝かされたことで、Aピラーが頭上近くに迫って感じる方もいるでしょう。
荷室容量は、全高が低くなったこともあり、先代の502Lから410Lに大きく減らしています。
床面を低くすることで、開口部下側(掃き出し口)と床面との深さを確保し、荷物の積載性と走行時の安定性も高めています。
適度なホールド性を抱かせるフロントシートは、運転をサポートするステップライン加飾が用意され、上質感を醸し出しています。
先進安全装備は、最新の「トヨタ・セーフティ・センス」をはじめ、専用のスマホ・アプリを使うことで遠隔操作で駐車、出庫が可能な「アドバンストパーク(リモート機能付)」や「ブラインドスポットモニター(BSM)+安心降車アシスト」などの設定など、最新装備も充実しています。
プリウスの価格はハイブリッド車が「X(ハイブリッド車 2WD)」の276万9800円から「Z(ハイブリッド車 E-Four)」の407万0700円。
プラグインハイブリッド車が「G(プラグインハイブリッド車 2WD)」の384万7300円から「Z(プラグインハイブリッド車 2WD)」の460万8900円です。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。










































