ホンダの「斬新“ハッチバック”」がスゴい! 「シティ」思わせる“丸目”レトロな「旧車デザイン」! 樹脂ボディもカッコいい「サスティナC」進化版「小型車」&「軽」がまもなく市販化か!?

ホンダが2023年の「ジャパンモビリティショー(JMS)2023」に出展した「サスティナCコンセプト」ですが、その後に相次いで登場した市販予定モデルとの近似性が指摘されています。いったいどのような点につながりがあるのでしょうか。

斬新なボディ素材を提案した「サスティナC」

 2023年の「ジャパンモビリティショー(JMS)2023」では、ホンダブースに登場した小型EV(電気自動車)のコンセプトカーに注目が集まりました。

 その名は「SUSTAINA-C Concept(以下サステナC)」。

 実はいま、2025年以降に相次いで登場予定の新型軽自動車や小型車の基礎となったクルマともいわれているのです。

ホンダ「SUSTAINA-C Concept(サステナ・シー コンセプト)」がもたらしたものとは!?
ホンダ「SUSTAINA-C Concept(サステナ・シー コンセプト)」がもたらしたものとは!?

 サステナCの由来は、持続可能性の「サステナブル」と、コンパクトの「C」を組み合わせたものです。

 サステナブルでコンパクト、そして身近な存在になってほしいという思いが込められています。

 開発の中で取り組まれたのは、資源の循環促進と二酸化炭素排出量の削減でした。

 そこでボディパネルに、市場から回収したリサイクルアクリルを使うことで、自動車由来の廃棄物を削減しています。

 地球規模での環境対応の必要性が高まる中で、何かを我慢しながら環境対応するのではなく、みんながやりたいことや自由な移動を楽しみながら環境への配慮もしっかりと出来る世の中を実現するため、サステナCはやりたいこと(EGO)と環境対応(ECO)の両立をコンセプトにしているのです。

 ボディに使われているアクリル樹脂は、耐衝撃性と成型性を両立した新開発のアクリル樹脂材料。

 衝撃が加わると割れやすいという欠点を克服して、色付きアクリルの生成により無塗装のボディパネルが一般化されれば、ボディ塗装工程で発生する二酸化炭素の大幅な削減が実現します。

 ここまではサステナCのウリとなる「環境性能」面でしたが、次にボディデザインに注目していきましょう。

 丸目の可愛らしいヘッドライトと、傾斜したバックドア。長いホイールベースでボディ四隅に配置されたタイヤは、どことなくホンダの過去の名車の数々に似ています。

 なかでも発表当時、丸目ヘッドライトなどのレトロなスタイリングや“C”の車名などから、1981年登場の「シティ(CITY)」の現代版ではとも噂されていました。

 また、丸目をアイコンとする今のホンダのクルマは「Nシリーズ」の軽ハイトワゴン「N-ONE」に瓜ふたつ。スポーティな走りもできるN-ONEは、往年の名車シティと重なる部分の多いクルマです。

 サステナCは、初代シティなどの名車をお手本にしながら、新しい軽・小型車のカタチを世に提案したコンセプトモデルだったといえるのではないでしょうか。

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