WBCは負けたけど… WRCでは優勝! トヨタ勝田貴元、サファリラリーでついに勝った!

WRCサファリ・ラリーで勝田貴元選手が日本人初優勝を飾りました。一部で報じられる「34年ぶり」という記録の背景にある歴史的経緯を紐解きつつ、過酷な「タイヤガチャ」や精神的なプレッシャーを乗り越えた勝田選手の戦いを解説。世界のトップドライバーと真っ向から勝負して掴み取った、歴史的一勝の価値に迫ります。

3月15日にはWBCとWRCがあった…WBCでは悔しい負けを、そしてWRCでは感動的な優勝を! 勝田選手おめでとう!

勝田選手がWRCで日本人初優勝! こんな日が来るとは想像もできなかった!
 
 ちなみに多くのメディアは34年ぶりと伝えているけれど、篠塚選手が勝ったコートジボワールは有力選手が出ていないノンタイトル戦の国際格式ラリー。
 
 この年のWRCは14戦あり、うち10戦がマニファクチャラーズ選手権の対象だった。
 
 F1がドライバー選手権だったのに対しWRCはマニファクチャラーズを選手権の対象としており、ワークスチームは基本的に10戦を中心にエントリーしており、コートジボワールは人気なく、速いいクルマもTOP選手も出ていなかった。

 もっといえば三菱自動車はセリカGT-FOURもランチアデルタと戦わなくてもいいコードジボワールを狙って参戦したワケです。

 だからこそFIAのリリースを見ると「日本人WRC初優勝」となっている。

 もちろん当時の日環境を考えたら篠塚選手も素晴らしいリザルトだと思う。

勝田選手ついに優勝!サファリラリー前には三河湾ラリーでも色々と語ってくれた
勝田選手ついに優勝!サファリラリー前には三河湾ラリーでも色々と語ってくれた

 サファリラリーで勝った2人目の日本人は正しい。

 藤本選手が2リッターワールドカップ戦で優勝している。34年ぶりのWRC優勝というのは今の価値観だといいんでしょうが、世界的にはそう思われていない。今回の勝田選手はWRCのTOPドライバーと戦っての優勝である。

 それにしても大荒れのサファリラリーだった。

 開催前に降った大雨の影響でコースは非常にラフなコンディションとなる。

 しかも踏んだり当たったりたら一発でパンクるような岩が見えないような場所にもある。

 当然ながらタイヤトラブルが続出。

 勝田選手も「タイヤガチャ」で外れを引いてしまい、ラリー2日目の金曜日に2本パンク。1位のソルベルグから1分53秒遅れの7位。

 この時点で普通のWRCなら優勝のチャンスは無くなるのだけれど、サファリだけは違う。

 それを誰よりも知っているのが、サファリで勝ったとのあるカンクネン監督だ。勝田選手に「まだチャンスはある」とアドバイスしたそうな。

この優勝を機に5月「ラリージャパン」でも大活躍してほしい!
この優勝を機に5月「ラリージャパン」でも大活躍してほしい!

 勝田選手も大先輩のアドバイスを守りステディな走りを続ける。

 実際、土曜日は上位陣がタイヤガチャで外れを引いたり大雨による想定外のメカニカルトラブルが出たりするなどで、終わってみたらリザルトの一番上になっていた。

 とはいえ勝田選手は何度か最終日まで優勝が見えていたラリーがあった。

 今まで惜しくも表彰台の真ん中をもう少しのところで逃がしている。今回も終わってみないと解らない。

 誰よりもそれを考えていたのは勝田選手だったと思う。最終日の日曜日は2位との差が1分7秒もあった。ミスないよう4本のSSを丁寧に走る。それでも不安だらけだったろう。

豊田章男氏 (TGR-WRT会長)は「この勝利は、そんな日本の若者たちへの本当に大きなプレゼントになりました。 貴元、ありがとう!」とコメントしている(画像:GAZOO Racing  @TOYOTA_GR)
豊田章男氏 (TGR-WRT会長)は「この勝利は、そんな日本の若者たちへの本当に大きなプレゼントになりました。 貴元、ありがとう!」とコメントしている(画像:GAZOO Racing @TOYOTA_GR)

 勝田選手も「これまで本当に多くの困難な瞬間を経験してきたので、それらの記憶が頭の中を駆け巡りました。今日は小さな岩ひとつひとつが目に入ってしまい、それを避けるのは本当に大変でした」と語っている。

 フィニッシュした時の勝田選手の喜び方に嬉しさが爆発していた。

 興味深いことにWRCの歴史を見ると、最初の優勝が遠い。

 一方、一度勝つと次の優勝は遠くない。今シーズンは3戦を終えたのみ。

 残る11戦、再び勝田選手が表彰台の真ん中に立つ姿を見られると思う。そして次の世代のドライバー達も勝田選手を見ながら頑張れることだろう。

 なお豊田章男氏 (TGR-WRT会長)のコメントは以下の通り。

「“世界で勝てる日本人ラリードライバー”が
日本の子供たちの憧れになる日が来てほしいとずっと思っていました。

憧れの存在がいれば
それを超えていこうとする子供や若者が現れます。

勝田貴元を超えたい!と頑張る子供や若者が
日本のモータースポーツのレベルを上げていってくれます。

この勝利は、そんな日本の若者たちへの本当に大きなプレゼントになりました。
貴元、ありがとう!

貴元には、もっともっと“すごい憧れ”の存在になっていって欲しい。
ラリージャパンで、そんな姿を見せましょう!

一方、他のドライバーたちには
辛いラリーをさせてしまいました。

またみんなでポディウムに立てるよう
サファリでの学びを次に活かしていこう!

チームのみんなよろしく頼みます」

【画像】超…過酷! これが「サファリラリー」です。(10枚)

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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