氷上ブレーキ性能14%アップ!ヨコハマの最新スタッドレスタイヤ「アイスガード8」を極寒の北海道で試乗…スノー/アイス性能はどうだった?

アルファード、スープラ、モデル3… 各車におけるショートインプレッション

●トヨタ「スープラ」
しっかりとパワーを受け止めてグリップするうえ、滑る/滑らないの微妙なコントロール性も良好。後輪の滑りをコントロールするスキルがあればFRの楽しさを堪能できるでしょう。

●トヨタ「アルファード」
グリップレベルは申し分ないものの、重さを感じるのが否めないのもまた事実です(これはタイヤのせいではない)。ほかのクルマに比べると、ブレーキもコーナリングも滑り出すタイミングが早く、そのぶん速度を落としてコントロールする必要があります。

アイスガード8を履いたミニ「クロスオーバー」(左)とBMW 120
アイスガード8を履いたミニ「クロスオーバー」(左)とBMW 120

●BMW 120
タイヤのグリップ感がつかみやすく、スムーズな走りでストレスなく運転できます。

●テスラ「モデル3」
大きなパワーが鋭く立ち上がるので、制御とのマッチングが重要となります。アクセルを大きく踏むとすぐにテールスライドし始めますが、瞬時にスタビリティコントロールの制御が介入し安定感を保ってくれます。スタビリティコントロールの効きは自然で、ハイパワーEVとも良好なマッチングでした。

●ミニ「クロスオーバー」
コンパクトカーのクロスオーバーSUVとの組み合わせも良好で、安定感もあり不安なくクルマを走らせることができます。ミニといえばハンドリング性能も自慢ですが、意のままに操れる楽しさがスポイルされていないのもよいです。

日本のスタッドレスタイヤに最も求められる性能は何か

 アイスガード8は課題にしっかりと向き合い、その結果、氷上性能を最大限に高めつつ、雪上性能と“効きの長持ち”もレベルアップするという進化を実現させました。

 そして氷上性能のレベルは、他社も含めた最新スタッドレスタイヤのなかでも最高レベルと断言できるもの。2026年シーズン以降のスタッドレスタイヤ選びは、このアイスガード8の性能がひとつの基準となることでしょう。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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