「イマすぐ交換レベル!」 サビによる腐食や13年前のタイヤ装着も! 日産校の学生が八丈島で愛車点検を実施

自動車整備士の不足が課題となるなか、日産自動車大学校の学生による八丈島での「無料愛車点検」が3月15日に実施されました。塩害など車にとって厳しい環境下で使用される島民の愛車を学生が点検する取り組みです。2回目の開催となった現地の様子や、過酷な環境下にある車両の状態、学生の生の声をお伝えします。

日産校の学生が八丈島で愛車無料点検を実施。現場で得た実践的な学びとは

 全国的な自動車整備士の不足と高齢化が進行するなか、次世代の人材育成は業界全体の課題となっています。

 そうした状況下で、日産自動車大学校は学生の実践的な学びの場として、また整備士という職業の魅力を発信するため、八丈島にて島民の車を対象とした無料点検を実施しました。

 学生たちが普段の実習とは異なる環境でどのような車と向き合い、どのような経験を積んだのか、当日の様子をレポートします

 2026年3月15日、八丈町役場に隣接する防災広場にて、日産自動車大学校の学生による島民向けの愛車無料点検が実施されました。

 このイベントには、全国に5つある日産自動車大学校(栃木校、横浜校、愛知校、京都校、愛媛校)から選抜された26名の学生が参加。スタッフを含めると合計40名の規模となります。

 当日は1時間あたり最大8台、6時間で計48台の点検枠が設けられました。また、国土交通省や自動車整備振興会の関係者も視察に訪れるなど、業界内でも関心を集める取り組みとなっています。

島の車の現実は? 「いますぐ交換を!」というレベルにも遭遇
島の車の現実は? 「いますぐ交換を!」というレベルにも遭遇

 この取り組みが初めて行われたのは、2024年10月のこと。

 その背景には、全国の自動車整備士の平均年齢が約47歳と高齢化し、若い人材の確保が急務となっている現状があります。

 整備士を目指す学生の減少に対し、日産自動車大学校は整備士の魅力を発信するとともに、学生に生きた知識と経験を積ませる目的で八丈島での点検活動を企画しました。

 八丈島は生活に車が不可欠な地域である一方、海に囲まれた環境による塩害や、アップダウンの激しい地形など、車にとって負担の大きい条件が揃っています。

 過去の点検でも、サビが進行したボディや床に穴が空いた車両など、普段の学校生活では目にすることの少ない状態の車が多く確認されました。

 今回の第2回イベントは、本来2025年秋に開催される予定でしたが、台風の影響により延期。その後日程を調整し、今回の開催に至りました。

 学生たちは、タイヤの空気圧や溝の深さ、エンジンオイルや冷却水の量、バッテリー液や各種ランプ類の点灯状態など、日常点検項目に沿って島民の車を一台ずつ丁寧に確認していきました。

 現場では、島特有の環境下で使用された様々な状態の車両が見受けられました。

 たとえば一見すると一般的な軽自動車に見えるものの、ドアの端やトランクの根本部分がサビで欠落している車両が。

 さらにエンジンルーム内を確認すると、ボディを支える骨格部分の腐食が進行しており、強度が低下している状態の個体も確認されました。

普段学校で学んだことをリアルの場面で活かす学生たち

 また、外装の塗装がわずかに劣化している程度の小型車では、タイヤの著しい劣化が見受けられました。

 前輪は装着から4年経過のタイヤでしたが、経年劣化により溝がほとんど残っていない状態でした。

 また後輪には製造から13年が経過したタイヤが装着されており、早急な部品交換が必要な車両もあるなど、日常では余り見ることのない状態が見られるのも島の現実です。

先生と学生が1台1台丁寧に点検していく

 実際に現場で点検作業にあたった一級自動車工学科3年生の学生に、今回の経験について話を聞きました。

 日産横浜自動車大学校に所属し、卒業後は販売会社への就職が内定している大野さんは、次のように語ります。

「お客さま応対や車両の扱い方など、学校で学んできたことが実践で役立ちました。

 普段の授業ではペーパーを見ながら応対の練習をすることもありますが、今回は直接お客さまの目を見てお話しすることができ、良い経験になりました」

今回参加した大野さん(左)中村さん(右)
今回参加した大野さん(左)中村さん(右)

 また、日産愛知自動車大学校に所属し、卒業後は同校の教員として残ることが内定している中村さんは、次のように振り返ります。

「点検結果をご説明した際、お客さまが本格的に車の状態を気にしてくださっていると実感できました。

 また、日産車以外の多様な構造に触れられたことも学びになりました。

 ボンネットの開け方が異なる車や、他メーカーの軽トラックのエンジン配置など、実車を通じて得られた発見が多くありました」

※ ※ ※

 日産自動車大学校による八丈島での愛車無料点検は、学生にとって教室では得られない実社会の車の状態と、ユーザーの生の声に触れる実践の場となっています。

【画像】超ボロボロ… これが「スゴいタイヤの軽」です。画像で見る!(30枚以上)

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Writer: くるまのニュース編集部

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